日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ネタバレあらすじ 第37話「オンベレブンビンバ」

 

鎌倉殿の13人、第37回の世帯平均視聴率は
12・6%。
前回から0・2ポイントアップで
2週連続の上昇です。

 

( オンべレブンビンバ)

今回のタイトルは「オンべレブンビンバ」。いったい何のことか?
この言葉は、前回、予告編で登場したときから話題を集めていました。ツイッターでは謎解きがはやり、このワードがトレンド入りもしました。

この「オンべレブンビンバ」いったいどんな意味があるのか??
今回、その謎が解き明かされます。

ではストーリーを見てみましょう。

 

(立場がない時政)

謀略で強引に畠山を討伐したことで、執権・北条時政御家人たちの信用を失い、さらに義時によって訴訟の裁きの権限が政子に移ります。
義時は時政に「このままだと梶原殿や比企殿、畠山と同じ道を歩むことにもなりかねない。引き際を考えてほしい、」と忠告します。もうその存在が邪魔なのです。

 

(父を見て学べ)

義時は自分の仕事を見て学ばせようと、泰時をそばにおきます。
そして泰時の代わりに実朝には、阿野時元が仕えます。

この時元は、頼朝の弟・阿野全成の息子、つまり実朝の従兄弟で同じ源氏の血を引く人間です。

 

平賀朝雅を次期将軍に)

鎌倉での立場を失っていく時政を見て、りくは平賀朝雅を次の鎌倉殿に据えようとするのです。
この平賀朝雅は時政とりくの娘のきくの婿で京都出身です。
平賀のあとは、娘・きくが産んだ子が継ぐ。そうなれば自分たちは鎌倉殿の祖父と祖母になる・・という魂胆です。

その構想のためにりくは、三浦を味方につけようと考えます。
義村の所にいる善哉は、2代将軍・源頼家正室の子供なので将軍を継承する資格は十分あります。しかしまだ6歳と幼いので元服するまでの間、平賀朝雅にやってもらう予定だ、だから協力して欲しいと話しをもちかけます。
義村は「悪くない話です」と冷静に答えます。
よくよく考えると三浦は、しょっちゅう裏切る側に呼ばれますね、なんなんでしょう。

 

(所領はいらぬ)

尼御台の政子は、討ち取られた畠山重忠の妻・ちえに、重忠が治めていた所領を「あなたのものに」と言います。

しかし、ちえは「そんなことをしたら、北条家は甘いと言われます」

「謀反人だから(重忠)は討伐されたのでしょ?だからいりません」と所領地の受け取りを拒否します。ちえは、政子や義時の妹です。

(知らんふりして泳がせる)

時政は、鎌倉殿を北条の家に連れてきて、実朝に「将軍の座を降りて出家する」という起請文を書いてもらう作戦をたてます。
しかし、この話を義村は義時にもらします。
話を聞いた義時は、義村にしばらくはその話に乗ったようにふるまうように伝えます。また、政子にも父をしばらく放置し、様子を見ると伝えます。
これは理にかなっています。ここで時政を変にかばうと「身内に甘い」と言われるし、事の重大さが大きくなる前に動くと「親を殺した!ひどい!」となります。

ですから父・時政の行為が「これは謀反だから親でも討つしかない」と、誰もが思う状況をつくる必要があるのです。

 

(同じ源氏の血を引くのに・・)

北条時政のこの企てには阿野時元も1枚かんでいます。

時元は、同じ源氏の血を受け継ぐ従兄弟どうしなのに、実朝は鎌倉殿、自分は鎌倉殿に使える立場・・という差・違いに不満を抱いていたのです。

 

(ひらがな)

尼御台の北条政子は父の時政に代わって、政をすることになりました。

当時は、漢字は男性が学ぶもの、女性は平仮名が書ければ十分という環境でしたので、政子は平仮名しか書けません。

そこで、政子は大江広元に判決文を書くことをお願いします。しかも広元は政子に配慮平仮名で書きます。優しい!!

 

(オンべレブンビンバの正体)

ある日、時政は、りくに夜までにやっておきたいことがあると言い、政子や義時のいる御所に現れます。
「酒や肴を持ってきたから、みんなで飲もう」と誘います。
この宴の席で時政が
「オンべレブンビンバー。オンべレブンビンバー」と騒ぎます。
この意味不明の呪文は、「大姫が教えてくれたまじないであり、これを唱えれば良い事が起きる」と皆に言いますが、その呪文は違うのではないかと皆が言います。
そして北条家の全員が「ウンダラホンダラゲー」「ピンタラポンチンガー」「プルップ」などといい加減なうろ覚えを繰り返します。

そして、最後に実衣が「ボンタラクソワカ」という言葉を思い出し、これが正しいということで4人で「ボンタラクソワカ」と大合唱を始めます。
なんと仲むつまじい良い光景!

しかし、ナレーションで、正しくは「オンタラクソワカ」であることがわかります。
なんたることよ!!ドリフ並のギャグです。こういう演出をもってくるとは!!

 

これが今回のタイトルの「オンべレブンビンバ」です。
時政の孫で頼朝の娘である大姫が“元気になるおまじない”として唱え出した「オンタラクソワカ」を覚え間違えていたということです。しかもそれをタイトルにするとは、まったくもって何というか・・・。

 

でも、このくだり、ちゃんと意味があるんですよね。

かつて、りくが政範を産んだ時に北条一門が集まり、この席で、大姫が時政に「おじじ様は赤ちゃんに命を吸いとられている。元気が出るお呪いを教えるので朝晩唱えてください」と言い、「オンタラクソワカ」を教えます。
あれから15年以上たった時に、時政は、この呪文を正確には思い出せず「オンブレブンビンバ」になりました。
「大姫」「りく」「政範」「時政」「北条家」・・・そして呪文・・つながるんですね。

さて、この「オンブレブンビンバ」、おっさんはこの言葉が登場したときに、ツイッターで呪文じゃないかとつぶやいていますよ。

 

(悲しい宴・最後の宴)

この北条家が集まり呑んで騒いでいる楽しいひと時、実衣が義母上は呼ばなくて良いのかとたづねると、時政は「あいつはいいんだ」と答えます。

実は時政は、自分が子供たちと過ごした楽しい時期をもう1度過ごしたかった、そのために楽しく騒ごうと酒を持って皆に会いに来たのです。
今回自分が起こす行動が、うまくいかないことを悟っていた。そこで子供達にお別れで最後に騒ぎたかったのでしょう。非常に辛く切ない家族団らんです。

 

(鎌倉殿を拉致)

和田家で楽しい時間を過ごした将軍の源実朝は、帰ろうとしたところ、三浦達に拉致され北条家の家に連れて行かれます。

 一方、義時は八田知家から実朝が連れ去られたという報告を受けます。
義時は決意します「執権北条時政 謀反。これより討ち取る」
政子は「命だけは助けてあげて」といいますが義時は「それをすれば北条は身内に甘いと日本中からそしりを受ける。父上の振る舞い許すわけにはいかない」と言います。

 

時政は実朝に、出家して鎌倉殿を平賀朝雅に譲るという起請文を書くように迫ります。しかし実朝は拒絶します。

時政は、しびれを切らし刀を抜きます。

 

次回はいよいよ、北条時政と義時達の親子対決です。