縁結びの神社に、おっさんが行ってきたよ!
2015年に実施した国勢調査では、50歳男性の23.4%、50歳女性では、14.1%が一度も結婚歴がないといいます。「調査年に50歳の男女のうち結婚歴がない人の割合」を統計上は「生涯未婚率」と言うそうで、前回調査よりもその数値は調査をするごとに上昇しているそうです。
世間には結婚願望がありながらも、なかなか御縁に恵まれない方がいます。
そこで、おっさんは、縁結びの神社を探してきました。
その神社・熊野神社があるのは東京八王子市。
JR高尾駅の北口から出て、最初の信号がある交差点を右に曲がり、西八王子方面へ10分ほど歩くと、道路沿いに木が茂った神社が見えてきます。
これが熊野神社、車が激しく行き交う道路に面しているひっそりとした神社です。
神社内にある説明板には、1748年に朱塗りの鳥居が建立されたと書かれていますから、少なくとも300年近い歴史があるようです。
社殿はカギがかけられ中を開くことはできませんでしたので、格子の間から中を撮影しました。
この神社で注目すべきは、社殿左側にある御神木。
御覧の様に、樫の木と欅の木が合体している珍しい木です。
この木は、縁結びの木ということで、木の根元に自分の名前と好きな人の名前を書いた小石を二つ並べておくと、願いがかなうといいます。
この木に掲げられた説明文を簡単に解釈すると以下のようになります。
(縁結びのいわれ)
今から400年ほど前、当時の八王子城主・北条氏照の家臣、篠村左近之助に安寧姫という美しい娘がいて、城主の氏照は、この娘をたいそう可愛がって、城下で催される宴にはいつも呼んでそばにおいていました。
城内で催される宴では、よく獅子舞が演じられていましたが、その一団の中にとても上手に笛を吹く狭間の隼人という若者がいました。
城主の氏照は、この狭間の隼人を宴に呼んでは笛の音を楽しんでいたため、次第に隼人と安寧姫は、宴の席で顔をあわせるようになり、2人はお互い恋心を抱くようになりました。
恋人となった 2人は、この熊野神社に今も残る樫の木と欅の木が根元から一緒になった木の下で逢瀬を重ねていたといいます。そのとき2人は小石と小石を堅く結んで境内にあった樫のご神木の根元に納めたといいます。
「小石」と「恋し」は、古文の時間で習った掛詞です。
まあ、なんとロマンチック話でしょう!!
ロマンチストのおっさんにはキュンと来る話です。ステキ!!
御神木の反対側、社殿の右側には小さな祠がありました。
祠の裏には「昭和9年」と彫られていました。
昭和9年は1934年は、皇道派青年将校と一部の陸軍士官学校生徒がクーデターを計画したとされる「十一月事件」が起きた年で、その2年後には、2・26事件が起きるなど軍靴が響いていた時代です。そんな時代の中、この祠、神社ではどんな歴史が、くリ広げられたのでしょうか?
ロマンチックな伝説と軍国主義の時代背景・・・様々な面を持つ縁結びの神社・熊野神社、機会があれば足を運んでみてはいかがでしょうか??
<<熊野神社への行き方>>
住所:東京都 八王子市東浅川町1105