参拝してきました
1905年(明治38年)世界をあっと言わせた戦いが起きました。
5月27日から28日にかけて対馬沖で繰り広げられた日本海海戦。
日本海軍の連合艦隊とロシア海軍の第2・3太平洋艦隊(通称:バルチック艦隊)との海戦で、ロシア海軍はほぼ全滅、それに対し日本海軍は水雷艇が3隻沈没した程度という世界海戦史上、稀にみる圧倒的な勝利でした。
当時ロシアと日本の国力差は10倍以上と言われ、またロシアのバルチック艦隊は世界最強と言われていました。そのような状況の中、極東の小さな国の日本が、白色人の大国・ロシアに対し一方的な勝利をしたことは世界を驚かせました。
(戦艦三笠は、今もその姿が!!)
東郷が乗った戦艦三笠は、今横須賀港に東郷像とともにその姿をとどめています。
【横須賀港にある三笠】
(東郷神社参拝)
日本海海戦で連合艦隊の指揮を執ったのが連合艦隊司令長官の東郷平八郎。
この東郷平八郎を祭る神社・東郷神社がJR原宿駅近くにあるので参拝してきました。
原宿駅近くなのに静かで広々とした神社です。
社殿の左側には、日本海海戦で使用したZ旗が掲げられています。
日露戦争中の日本海海戦が始まる前に、東郷が乗る戦艦三笠にこのZ旗が掲げられました。
国際信号旗にはA~Zの旗があり、Z旗は「引き船を求める」また、漁場で操業中の時には「投網中」という意味を表す信号です。
そのZ旗が日本海海戦で掲げられた理由は「最後の文字であるZを掲げることで、この戦いに負けたら後がない、だから絶対に勝つんだ!」という背水の陣的強い決意があったと思われます。
【東郷神社に掲げられた絵画より】
上の写真のように、境内の塀に東郷元帥のヒストリーの絵が掲げられています。
(海軍の狛犬)
また表参道を抜けて本殿に向かう道に、ちょっと変わった狛犬があります。
これは、海軍省が建物を移転する際に東郷神社に謙譲したものだそうです。
(謎の砲弾)
また、本殿の横には謎の砲弾がありました。これが三笠の砲弾なのか、ロシア海軍の砲弾なのか、説明がないのでわかりませんでした。
おっさんは中学生の頃に司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読みました。この日本海海戦のシーンは、登場人物や戦艦などがたくさん出るので混乱したため、軍艦の配置図や登場人物の組織図を紙に書いてまとめながら読んだ記憶があります。
そして東郷の戦略や武士道に感銘したものです。
連合艦隊司令長官の東郷平八郎は、のちに元帥となります。そしてジョン・ポール・ジョーンズ、ホレーショ・ネルソンとともに世界三大提督になり、「東洋のネルソン」「アドミラル・トーゴー」と呼ばれました。
日露戦争で勝利を挙げたことで、この神社は、「勝利の神の神社」としても有名で、受験時期や試合前などに参拝する人が多いそうです。
<<東郷神社への行き方>>
JR山手線「原宿駅」竹下口より 徒歩3分
住所:東京都渋谷区神宮前 1-5-3
開門時間:6:00~17:00
【公式サイトHP】