飛鳥にある謎の石造物
「これは何なの??」「何のためにあるの??」というのありますよね。
明らかに人工的に作ったのはわかるけど、これは何するのかなあ というの。
おっさんは奈良県の飛鳥を見てきたときに、謎の石造物に遭遇しました。
飛鳥にある 亀形石造物を含む丘陵一帯にある遺跡は「酒船石遺跡」と呼ばれ、『日本書紀』の記述にある斉明天皇の「両槻宮(ふたつきのみや)」ではないかと推定されています。
これは何のためにできたが、わからないものの、見事なつくりの作品でした。
(亀形石造物)
おっさんの陰に隠れて全体像が見えずに恐縮ですが、「亀形石造物」というのがあり、ご覧のように変わった石造物です。
これは何らかの儀式に使ったと想定されます。綺麗に作られているんです。
この石造物は、7世紀半ばから10世紀にかけて使用されたことが確認されています。
ということは西暦650年ごろから西暦900年、すなわち飛鳥時代から平安時代ということです。なんなんでしょうかねええ・・・
なお、この石造物を見るには「文化財保存協力費」として大人300円、子供100円が必要です。
(亀形石造物を紹介した公式HP)
【公益財団法人:古都飛鳥保存財団のHP】
【一般財団法人:明日香村地域振興公社のHP】
【国営 飛鳥歴史公園のHP】
https://www.asuka-park.go.jp/midokoro/stone/
(酒船石)
亀形石造物の近くにあるのが、この酒船石。
この石は目立たない場所にあるんですよ。
竹藪の中をけっこう歩いた場所にポツンとこの石だけがあったんです。
石の表面に彫られた模様も綺麗で見事です。
これは何なんでしょうね。溝に水を流してためたりしたんでしょうか?
飛鳥時代のものですから、まじないとか神技とかに使ったんでしょうか?
どうして「坂船」というんでしょうか?
(酒船石を紹介した公式HP)
【公益財団法人:古都飛鳥保存財団のHP】
【奈良県観光公式サイト:なら旅ネットのHP】
【飛鳥村観光ポータルサイト:旅する飛鳥のHP】
(斉明天皇)
先ほども書きましたが、この石造物を含む丘陵一帯にある遺跡は、斉明天皇の「両槻宮(ふたつきのみや)」ではないかと推定されています。
この斉明天皇はどんな人だったかを説明します。
この斉明天皇は、ご主人が舒明天皇(じょめい てんのう)、息子が、中大兄皇子
(のちの天智天皇)、大海皇子(のちの天武天皇)という素晴らしい家柄です。
642年にご主人の舒明天皇が亡くなられた後に皇極天皇として即位し、蘇我入鹿、蘇我蝦夷と政治を行いました。
645年の乙巳の変で蘇我氏が滅ぶと弟に天皇の位を攘夷。これが史上初の譲位。
弟は孝徳天皇となるも、死亡したので655年にふたたび天皇として即位。これが史上初の重祚です。
つまり二度も天皇になった最初の人です。
そして、661年には九州・朝倉の宮に遷都した方でもあります。
朝倉の宮に関してのブログはここ↓
(おっさんの“飛鳥のブログ”)
飛鳥地域は歴史の宝庫なので、このおっさんのブログにも何回か登場しています。
夏の計画がまだの方は、飛鳥に行かれてはいかがでしょうか?
(酒船石遺跡への行き方)
近鉄「橿原神宮前」駅東口または「飛鳥」駅より奈良交通明日香周遊バス乗車。
「万葉文化館西口」下車すぐ。
これ重要!!!
近鉄「樫原神宮前」から各史跡をめぐり近鉄「飛鳥駅」に戻る奈良交通の飛鳥周遊バスが便利です。これに1日フリー券で乗れば便利だし、お得!!
周遊バス1日フリー券は、大人650円、子供330円
色々想像しながら歴史のロマンを訪ねる旅、いいですよ~