日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

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岐阜県東白川村に、非常に貴重な戦争資料館:平和祈念館があった!!

f:id:reiwa00502:20190822143623p:plain真珠湾奇襲に参加したパイロットの鉢巻きを
触ることができる!!


おっさんが、手に持っているのは、1941年(昭和16年)12月8日に、日本軍によるハワイ真珠湾奇襲に参加した日本海軍の戦闘機乗り・安江巴海軍一等飛行兵が実際に使用したハチマキ。

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ハチマキの右部分には、赤色で「十二月八日 布哇〔これで、ハワイ と読む〕空襲」 の文字が書かれていいます。当時真珠湾奇襲は、「布哇大空襲」と呼ばれていました。

 

その後も、安江一等飛行兵は、戦闘機乗りとして、ラバウルやポートダーウィンコロンボに出撃し、昭和20年に戦死されています。

 

(庶民の戦争資料を集めた、白川村の戦争祈念館)

 太平洋戦争で命を落とされた方々、被害にあわれた先輩方のことは決して忘れてはいけないと、強く胸に刻んでいるおっさんです。

 

 さて、岐阜県東白川村に非常に貴重な、市民の戦争資料を集め、しかも手に触ってみることが出来る、しかも入館無料という、すさまじく素晴らしい戦争資料館があると聞いたので、おっさんは出かけてきました。

 

 場所は、岐阜県東白川村。町の9割が山林という人口2300人の村。

この村に1995年(平成8年)、戦後50年を記念して出来た2階建ての小屋に、西南戦争から太平洋戦争までの間、村から従軍した人、および開拓団として満州に渡った人、

その地でその時代を生きた方などの、戦争にまつわる品々が保管されていました。

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館内には、東白川村出身者の方々のほぼ全員の遺影が掲げられていました。
おっさんの後ろに見える日章旗は戦地で使用されたものです。

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また、実際に使用された軍服の数々ももキチンと保管されています。

そのほか、銃弾、砲弾、軍刀、鉄兜、飛行帽、戦闘機用のメガネ、もありました。

全部実物です。

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館内には「軍票」「戦時中の教科書」「戦前の雑誌」「戦地からの手紙」「手帳」

召集令状」「日記」もありました。

 

そして、ココの展示品は、

    ほとんどが実際に手に触ることが出来ます!!

(千人針)

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千人針とは、千人の女性が、布に1人1つづつ赤い糸で丸い糸玉を縫い、合計1000個の糸玉を作ったものです。弾除けになるというおまじないみたいなもので、戦地の兵隊さんに送っていました。

 

千人針は、通常は女性1人につき1つを作成するのですが、寅年生まれの女性だけは、

その年の数だけ結び目を作成していました。これは「虎は千里を行き、千里を帰る』ということわざがあり、それにちなんで出征兵士の生還を祈るためでした。

また、同様の理由で、千人針には、虎の絵を刺繍で描くこともあり、この東白川村には、虎の絵を描いた実際の千人針もありました。↓

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ちなみに、日本最初のカラー映画は「千人針」という映画で、日中戦争の真っ最中の

 1937年(昭和12年)に出来ました。しかし、そのフィルムは、日本国内では戦争で消滅し、満州にあったものが、終戦間際の1945年(昭和20年)8月に満州に侵攻したソ連(現在のロシア)が接収していたことがわかりました。

デジタル復元版が制作され、国立近代化美術フィルムセンターで公開されています。

 

【日本初のカラー映画「千人針」についての説明のHPはココです】

https://www.nikkatsu.com/movie/13568.html

 

召集令状を配った鞄(かばん)】

成人男子には召集令状が届けられたが、その召集令状を各家庭に配るために入れて、

運んでいた「鞄(かばん)」と箱もありました。

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<<東白川村 平和祈念館への行き方>>

ここは、下呂駅からレンタカーで行くことをお勧めします。

住所:岐阜県加茂郡東白川村神士

 

毎日あいているわけではありませんので、行かれる前に開いている日を電話で聞いて

確認しておきましょう。

東白川村役場:電話0574-78-3111(内線121・村民課)

 

東白川村の公式HP

ここの上から4つ目に、平和祈念館についての記述があります。

  

 

この祈念館は、山奥にあり交通の便もいいとはいえませんが、

貴重な品々が今も残されており手にとって見ることが出来ます。

しかも実際に使われていた本物です。

 

おっさんは、戦地から家族へ送られてきた手紙を読むなどして、数時間この場所にいました。

可能ならレンタカーを借りて足を運んでみてはいかがでしょうか?

ここには、日本史の教科書にはない、「生の戦争の歴史」に触れることが出来ます。

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