2019年の8月も終わろうとしています。
8月24日(土)25日(日)と、日本テレビでは,毎年恒例の「24時間テレビ・愛は地球を救う」を放送していました。
1978年(昭和53年)が第1回放送ですから、今年で39回目となります。
おっさんは、第1回放送のときは、学生でしたが、そのときのことを鮮明に覚えています。
当時は、各テレビ局は夜中には放送を終了していました。
NHKなら、君が代が流れて地球儀がくる映像で「今日の放送は終了です」と告げていたし、民放もコールサインとともに、「これで今夜の放送を終了します」とアナウンスが流れたり、字幕が出ていました。
ですから、「夜中も休まずに24時間ぶっつづけでTVの放送があるのか、すごいなああ」と驚いたのを覚えています。
そして、最初はアフリカ支援や老人支援をやっていたような記憶があります。
また、各会場で募金を呼びかけ、東京の日本武道館からは募金の生中継をしていて、
貯金をためた人が何人も武道館に押し寄せて募金に駆けつけていました。
(24時間テレビに関するおっさんの疑問)
おっさんは、この「24時間テレビ・愛は地球を救う」に関しては、昔から数々の疑問を抱いていますので、ここに列挙してみたいと思います。
【①一般人、庶民から募金を募る一方で、
出演者・ゲストには
高額のギャラを支払っているという矛盾】
あんだけ、日本中を巻き込み、募金会場を各地に作って一般人からお金を集めているのはいいとして、その反面、出演者にはギャラ、しかも数百万円クラスの高額のギャラを複数のゲストに払うという・・・、この矛盾は何でしょうか?
一人ぐらい、「私のギャラは全額、寄付します」というゲストはいないんでしょうか?
【②なんで、マラソン??】
ぜんぜん理解できないのが、芸能人がマラソンすること。
例えば、マラソンしながら、出会う人から募金を募るとかなら、まあわからんわけでも
ないが、芸能人がただ走るだけ。何のために??
これは何の意味があるのでしょううか?
だいたい、連日ニュースで「熱中症に注意」などと流している炎天下に、屋外で、長年にわたりマラソンの練習をしているとは思えない、芸能人を走らせていいのか?
普通にマラソンをしている方々に失礼ではないでしょうか?
【③24時間テレビは、
働き方改革に逆行していないか??】
こんだけ、「働き方改革」とか「ワークライフバランス」が叫ばれ、安倍総理が「働き方改革」を進めている昨今、この24時間テレビはその流れに逆行していないのか?
24時間テレビの制作スタッフは、この24時間テレビでの労働条件に関して疑問を抱かないのか?
いや、ひょっとしたら制作スタッフは、交代制で働いているのかもしれないが、出演しているメインのパーソナリティーには24時間働いている人もいるはずです。
その人は労働基準監督署は黙殺しているのでしょうか?
【④今さら「愛は地球を救う」と
わざわざ叫ぶ必要があるのか?】
ネットが普及し、パーソナルコミュニケーションや口コミ、ツイッター、ブログなどが発達した今、TVで24時間もかけて募金運動をやる必要があるのか?
ネットやツイッターで募金を募ることは考えないのでしょうか?
【⑤なぜ、今年は、重度障害者の国会議員を
ゲストにしないのか?
あるいはその方々の企画がないのか?】
今年2019年の大きな出来事の1つに、7月の参議院選挙で、れいわ新撰組から立候補した2人の重度障がい者の方が見事、国会議員になりました。
今まで、障がいを抱えた方の国会議員はいましたが、重度の方の当選は初めてで、世界初で、快挙です。
もし、24時間テレビが、障がい者の支援も行う、サポートするというのなら、この方々の特集企画を放送するか、あるいはゲストとして番組に呼ぶなどの、はからいがあってもよいと思います。
だって、それは今年の大きな目玉のはずです。
しかし、いまだ、そのような話は聞いていません。
おっさんが住む近所のJRの駅で黄色いシャツを着た学生さんと思える方々が、幟を掲げながら「24時間テレビの募金をお願いしまーす」と叫んでいました。
しかし、残念ながら上記の数々の理由で募金をする気が起きませんでした。
「24時間TVで放送して、芸能人も呼んでお祭り騒ぎをして世間の関心を集め、募金を募る」としか思えません。
もちろん、それは日本テレビの戦略としているのならば、それはそれでかまいませんが、おっさん的には???という感じです。
「24時間テレビ・愛は地球を救う」は、今年で42回目だそうです。
42回やっても
いまだに地球は救えないのでしょうか?
半世紀近くやっても効果がないのなら
違う方法を考えた方が
いいのではないでしょうか?
おっさんは、
年末助け合いに募金にします。