今週末は3連休=10月12日(土)、13日(日)14日(月・祝)ですが、
ちょうど台風19号が日本列島を直撃しそうです。
つまり3連休が台風で吹っ飛ぶ可能性が高いということになります。
しかもこの台風19号は、破壊力が史上最強クラスだそうで、首都圏ではJR・私鉄などが交通機関が計画運休を予定しています。
下の2枚の写真は、11日金曜日の朝6時半過ぎのJR原宿駅の改札ですが、その夕方にはJR東日本が、「10月12日(土)、13日(日)は、時間を決めて在来線も新幹線も運転を取りやめる」と伝えています。私鉄も同様です。
つまり今週末は3連休ですが
台風と、それによる交通マヒで家にいるしかないようです。
先月の台風で被害に逢われ、まだ復興途中である千葉県の方々への被害の拡大も心配
です。
最近、本当に台風がよく来ますし、
その破壊力が凄まじいです。
1か月前の2019年(令和元年)の9月8日(日)から台風15号が首都圏を直撃し、
当日夜から翌9月9日(月)の朝にかけて首都圏の交通各社が計画運休を行い、
多くのサラリーマンやOLの通勤に大きな影響を与えました。
またこの台風の凄まじい破壊力で千葉県では住宅や人々の暮らし、農作物・農林水産業などが多くのダメージを受け、今もその苦しみは続いています。
去年の9月には、台風21号が大阪地区を直撃し、関西国際空港が水没し、空港内にいた人が孤立しました。
この時の台風で、関西国際空港につながる連絡橋にタンカーが激突した映像やトラックが強風で倒れる映像を覚えている人も多いと思います。
おっさんが思うに、つい10年ほど前までは、台風は沖縄周辺を襲うものが1番勢力が強く、日本本土に近づくにつて、その勢いが衰えていくというパターンが多かったようです。
しかし、最近は、日本を直撃する段階になっても、その勢力が強い台風が多く、各地で大きな被害をもたらせています。
(台風発生のメカニズム)
『台風』は、赤道近くの暖かい海で生まれた熱帯低気圧が、水蒸気が雲になるときに
放出する熱を主なエネルギーとして成長し、風速17m/秒を超える勢力になった
ものです。
台風が成長するのに最適な海面の温度は26~27度以上です。
こうして台風に成長した熱帯低気圧は風に流されて北上し、日本に上陸します。
通常、台風は日本に近づくにつれ、気候帯が熱帯から温帯へとかわるために、
海面水温も下がっていきます。それにともない台風の勢力も弱まります。
(温暖化と台風)
しかし、最近は日本に近づく台風の勢力が衰えることは少なく、破壊力が落ちないパワフル台風がそのまま日本に上陸し、大きな被害をもたらす場合があります。
このようになる要因としては、地球温暖化が影響していると推測されています。
最近の温暖化で日本近海の海面水温が高くなり、その結果として、台風が冷やされることなく、あるいは逆にパワーを充電し海上を移動しながら成長を続けているからです。そのため、これまでは、台風が日本に上陸するまでには小さくなっていたはずなのに、最近では勢力が衰えずに上陸することが多くなりました。
また、気温が低く台風が上陸しにくかった北海道などにも近年は多く上陸するようになったのです。
このように「最近の台風が、昔と違い勢力が衰えないままに日本に上陸して各地に被害をもたらす」という最近の傾向の背景には、
地球温暖化が関係していると考えられています。
気象庁のHPによると、日本近海における2018年までのおよそ100年間にわたる
海域平均海面の年平均の水温の上昇率は、+1.12℃/100年です。
この上昇率は、世界全体や北太平洋全体で平均した海面水温の上昇率(それぞれ+0.54℃/100年、+0.52℃/100年)よりも大きくなっているそうです。
「わずか1℃の上昇」と思う方もいるかもしれませんが、風邪をひいた時を思い出してください。体温が1度上がっただけでも身体はきついですよね。それと同じです。
そして、今後地球温暖化がさらに進むと日本を襲う台風の勢力は今以上にパワーアップし、その分被害も拡大する可能性があります。
「地球温暖化と台風」、、、つながっています。
今回の台風で、大きな被害が起きないことを祈ります。