東京都杉並区天沼。JR中央線の荻窪駅北口から7分くらい歩くと見えてくるのが、
天沼八幡神宮。
歴史は古く、400年以上も前の戦国時代の天正年間(1573-1591)に、当時天沼村中谷と
呼んでいたこの地に「八幡社」として創建され、武運の神として信仰されていました。
創建以後、天沼村の鎮守として古くから地域に親しまれてきました。
社号が「八幡神社」ということから、この神社は、武運の神である八幡神を御祭神と
する八幡系の神社で、大分県の宇佐市にある宇佐神宮が総本社です。
一の鳥居をくぐると、石段の右側に「明治四十一年」と刻まれた石が。。。
「明治四十一年」は、1980年。ロンドン五輪が開かれた年です。
また、中国を統治していた清で宣統帝溥儀が2歳で皇帝に即位した年でもあります。
境内には木々が生い茂っています。
境内は神聖な場所ということで、古くから樹木の伐採が禁じられていたからです。
朱色に彩られた二の鳥居は、 1986年(昭和61年)、創建四百年祭をおこなった年に
建立されました。
その右側には、「お百度石」があります。
願い事を神様に願うときに使う「お百度参り」では、この「お百度石」を起点として
本堂まで100回お参りします。
そして、願いがかなったら、今度は、お礼として「千度参り」で返します。
この天沼八幡神社では、いったいどんな「お百度参り」があったんでしょうか?
本殿は白と緑で厳かな雰囲気を出しています。 造りは立派です。
御覧のようにがっしりとした造りです。
境内には、井戸がありました。
震災などの災害時に無料で水を供給するのでしょうか?
(年中行事)
天沼八幡宮では、毎年、11月の酉の日には「酉の市」が開催され、開運熊手守・福枡等などが販売されます。
また、半年間の罪穢を祓う「大祓式」もあります。 6月30日は「夏越しの大祓式」で、氏子の方が茅の輪くぐり」をします。大みそかの12月31日は「年越しの大祓式」があり、社殿に参列し、一年の締め括りを行います。
天沼八幡宮は、小さな神社ですが、長年周囲の人から愛され守られてきたこの神社の
境内に立つと心が落ち着いた おっさんでした。
<<天沼八幡宮への行き方>>
所在地:東京都杉並区天沼2-18-5