大都会新宿の中、
しかも高層ビルの中にある熊野神社に行ってきました!
都会の真ん中にあるとは思えないくらい静かな環境です。
この神社は、神社内部にある境内掲示板によると、室町時代に紀州出身の商人・鈴木九郎が創建した神社です。
この鈴木九郎は、現在の中野坂上から西新宿あたりまでの開拓や馬の売買で成功し財を成し、人々から「中野長者」と呼ばれていました。
鈴木九郎が、故郷の紀州熊野三山より十二所権現を移して祀ったと伝えられていて、
この神社は、江戸時代には熊野十二所権現社、その付近は「十二社」(じゅうにそう)という地名でした。
この地名は今でも通り「十二社通り」として残っています。
江戸時代、熊野神社の境内は広く、その中には大きな滝や十二社池と呼ばれていた2つの池があり、池の周囲には、料亭が建ち並ぶほどにぎわっていたそうです。
また付近には諸大名の屋敷があり、将軍が鷹狩りの時に立寄るなど、この周辺は景勝地として有名で、当時の芝居や浮世絵にも登場しています。
一帯はやがて花街となっていき、最盛期には茶屋や料亭が約100軒も並んでいたといいます。
「熊野十二所権現社」は、明治時代には「熊野神社」に名前を変えます。
この一帯は、昭和三十年代までは、大池のほとりに料亭があり、賑わいをみせていました。
やがて、都市化とともに池は埋め立てられ、さらに新都心地区の開発も始まり
昔の面影をすっかり失ってしまいました。
しかし、熊野神社は、現在も新宿の守り神として人々から信仰を得ています。
【新宿 熊野神社公式HP】
街に歴史あり・・・
大都会新宿が江戸時代は景勝地だったとは。。。
調べてみると面白い歴史が潜んでいますねえ。
こういうことがあるから史跡巡りは楽しいですねえ。
<<熊野神社への行き方>>
・JR新宿駅より都庁方面に歩き15分程度
住所:東京都新宿区西新宿2-11-2