明治神宮。JR原宿駅のすぐ隣にある神社で、正月三が日の初詣客数は300万人を、1年間の参拝者数は1000万人を超えます。
神社というと平安時代や奈良時代あるいは、それより古い時代にできたものが多いため、相当歴史があるものだというイメージがあります。
しかし、この明治神宮は歴史が新しく、今年・2020年11月に創建100年を迎えます。
つまり、明治神宮は1920年(大正9年)に創建されたのです。
明治神宮が建立された1920年(大正9年)の前年・1919年に神社の建設が行われていました。すでに原宿駅はできていて、現在の代々木公園は陸軍の練兵場でした。
明治神宮建設中の1919年(大正8年)は、国際的には、第一次世界大戦後の状況を決めるベルサイユ条約が結ばれます。
そして迎えた1920年(大正9年)、国際連盟が成立し、日本はそこに加盟し常任理事国になり、国際的に1等国として進んでいきます。
しかし、この年の経済をみると、第一次大戦が終結したことで戦後恐慌が襲います。
そんな時代でした。
明治神宮がある場所は、江戸時代から大名の屋敷の庭園として使われていた場所で、
明治期には御料地になり代々木御苑と呼ばれていました。
ここは、明治天皇がこの地に御茶屋を建て、あずまやを作り、池に菖蒲を植え庭園として愛用し、また昭憲皇太后もしばしば足を運ぶなど、明治天皇と昭憲皇太后にゆかりの深い場所でした。
その後、明治天皇と昭憲皇太后がお亡くなりになったあと、大正時代に、お二人とゆかりがあるこの地に、明治天皇と昭憲皇太后を祀る神社作ろうということになりました。
現在、明治神宮内で、写真などを用いて明治神宮の歴史を紹介していますが、そこには
お小遣いを貯めて奉納した木を運ぶ写真があります。日本全国でこんな感じで明治神宮の建設に向け動いていたと思われます。
そして、1920年(大正9年)11月1日、明治神宮が完成し、盛大に祝福されます。
(自然の森ではありません)
明治神宮では、最初の鳥居から本殿までけっこう歩くんですよね。しかも、まるで森の中を歩くという感じです。
しかし、これは意外に思うかもしれませんが、神宮の森は自然にできたものではありません。
鎮座前は原野と畑でした。
現在、明治神宮内は、木が生い茂り深い森になっています。これは日本各地や当時の日本の植民地であった朝鮮半島や台湾などからの持ち込まれた365種約12万本が人工的に植えられたものです。
(明治神宮トピックス)
(おみくじがない)
明治神宮には、「おみくじ」がありません。
(清正の井戸)
さらに強力なパワースポットとして知られる「加藤清正の井戸」があります。
おっさんもこの井戸に足を運びましたが、澄み切った水が湧き出していて綺麗な場所です。パワースポットとしても有名です。おっさんは2019年に行きましたが、
まだ、そのパワーの効果は出ていないようです。
(代々木公園)
明治神宮の隣にある現在の代々木公園は、かつては陸軍の練兵場であり、また飛行場でもありました。
ここで1910年(明治43年)12月19日に日本で初めての飛行機による飛行が行われました。また、ここは同時に日本で初めての航空機の墜落事故も起きています。
(原宿駅)
明治神宮の最寄りのJR原宿駅ですが、2020年に解体されるそうです。
1924年(大正13年)に建てられた歴史的な建物なのに残念です。
(紀元祭)
2月11日、「建国記念の日」は神社的には「紀元節」であり、2020年のこの日は
紀元祭が盛大に行われました。
国内外からも多くの参拝者が訪れる明治神宮は、
2020年11月1日に鎮座100年を迎えます。
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JR原宿駅徒歩1分
住所:東京都渋谷区代々木神園町1-1