日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

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5月3日、東京裁判開始

5月3日は、1946年(昭和21年)に

極東軍事裁判、通称・東京裁判が始まった日です。

 

東京裁判

東京裁判は、正式名称は極東軍事裁判は、英語表記では The International Military Tribunal for the Far Eastといいます。

戦争に勝った連合国が、敗戦国となった日本のリーダーなどを「戦争犯罪人」として

指定し、裁いた一審制(1回限り)の軍事裁判です。

 

東京裁判は、太平洋戦争終了後の1946年(昭和21年)5月3日から始まります。
法廷があったのは、終戦まで大本営陸軍部が置かれていた東京・新宿区の陸軍士官学校でした。

 

原告はアメリカ、イギリス、中華民国蒋介石)、ソ連など7ヵ国で、裁判長はオーストラリアのウェッブ。首席検察官は米国のキーナンでした。

戦争犯罪を,従来の戦時国際法に規定された「通例の戦争犯罪」、さらに「平和に対する罪」と「人道に対する罪」を新たに国際法上の犯罪類型と規定し,それらの犯罪について戦争指導者の行為とその責任を問いました。

そして1928年(昭和3年)1月1日から1945年(昭和20年)9月2日」にかけて起きた戦闘行為、軍事行為、刑事責任を追及しました。

 

(裁判が「後出しじゃんけん」でいいのか?)

しかし、この東京裁判には大きな問題があります。

連合国側は、東京裁判で、従来の戦時国際法に規定された「通例の戦争犯罪」、さらに「平和に対する罪」と「人道に対する罪」を新たに国際法上の犯罪類型と規定し

それらの犯罪について戦争指導者の行為とその責任を問いました。

つまり、「平和に対する罪」と「人道に対する罪」は後から作ったものです。

ここが重要です。

ポツダム宣言時点での戦争犯罪は、交戦法違反のみです。

それなのに、それ以後に作成された平和に対する罪、人道に対する罪、殺人罪を裁こうというのです。

つまり、法律ができてない時代の行為を後から作った法律で裁くということです。

これは、「後出しじゃんけん」です。

国際裁判が、後出しじゃんけんでいいのでしょうか?

 

 

東京裁判初日 大川周明東条英機の頭をたたく)

東京裁判の初日、5月3日の午後、ちょっとした出来事が起きます。

東亜経済調査局や満鉄調査部に勤務し戦争中に国民の思想に大きな影響を与えた思想家の大川周明が、彼の前に座っている東条英機の頭をたたきます。

そして大川は、翌日に病院に移送されます。

大川周明はその後も、パジャマ姿で法廷に来たり法廷中にそのパジャマを脱ぐなど奇行が目立ち翌年1947年(昭和22年)精神異常ということで正式に裁判から除外されます。

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東京裁判中での東条英機元首相】
【注意:上記の写真使用に関して】
1957年(昭和32年)1月1日以前に公表された写真であり、旧著作権法の適用と
なり、保護期間が満期終了し著作権は終了しています。

 

 

(勝者が敗者を一方的に裁く)

この裁判は、裁判の素人のおっさんが考えても太平洋戦争に勝利した連合軍が、戦争に負けた日本の指導者に対し、一方的に裁いた裁判、いわゆる「勝者の裁き」としか思えません。

様々な不公平が見えてきます。

①裁判を裁く人は全員連合国側の人

また、裁判を裁く人、いわゆる判事は全員連合国側の人で敗戦国日本からは1人も選ばれていません。不公平です。

あるいは戦勝国側の人ではなく、当時太平洋戦争で中立国の立場をとった国の人が裁く方法もあったと思います。

しかし、この裁判は、勝った方が負けた方をさばいています。

 

②連合国側の行為は、たとえ国際法違反でも不問

戦勝国が行った行為に関して、例えば、国際法違反の民間人の大量殺戮である米軍の

本土空襲や広島・長崎への原爆投下などに関しては不問にされるなど一方的な
ものでした。
ちなみに原爆が投下された当時、非戦闘員の殺傷を目的とした攻撃を禁じるハーグ陸戦条約があり米国も日本も批准しています。
ということで一般市民を大量殺戮した原爆の投下は、立派な国際法違反です。
しかし、米軍は戦勝国なのでその罪には問われていません。
東京裁判では原爆投下のことが出ましたが不問となりました。

ソ連の日ソ中立条約破棄、ポツダム宣言受諾後の日本への戦闘行為や捕虜のシベリヤ抑留も問われていません。

 

③そもそも戦争を裁判で裁くことができるのか?

戦争とは、戦闘行為であり単純に言えば人殺しです。

その人殺しにいいも悪いもあるのでしょうか?

いわゆる戦争犯罪とは何でしょうか?
戦争自体は殺人行為であり侵略行為です。そうなると戦争をした双方の国が殺人行為や侵略、残虐行為を行ったので、双方の国が裁きを受けるべきです。
しかし、敗者・日本の行為だけが問題視され判決を受け、戦勝国側は、その戦闘行為に関して何も裁きを受けていません。不公平です。

 

そうした事実をとらえると、この裁判は決して公平公正とは言えず、連合国が勝者の
立場で敗者を裁いた感が否めません。

東京裁判の様子】 

【注意:上記の写真使用に関して】

1957年(昭和32年)1月1日以前に公表された写真であり旧著作権法の適用と

なり、保護期間が満期終了し作権は終了しています。

 

 

 

 その後、東京裁判は1948年(昭和23年)11月12日に

判決が出ます。

東京裁判の判決について書いたブログはここ】

 

  

そして同年12月23日には、

死刑判決を受けた7人が巣鴨プリズンで絞首刑されます。

東京裁判絞首刑に関して書いたブログはここ】

 

 

(冷静な目で東京裁判を考えてみよう)

当時の国際関係、政治関係、状況、歴史的背景などを考えずに、
昔に起きたことを今現在の価値観で判断するのは危険だと思います。
また、戦争は単純に「いい悪い」で簡単に結論が出せるものでもありません。


確かに戦争や人殺しは、よくありません。
日本軍が犯した行為同様に、連合国の行為も処罰を受けるべきです。
コレが公正な裁判だと思います。

東京裁判に関して感情論や思い込みではなく、
何が起きた どうだったかを列挙しながら
冷静に考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

東京裁判死刑が執行された場所は

サンシャイン60の隣にある東池袋中央公園

なっています。

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5月3日は 東京裁判の法廷開始の日です。