おっさんは、仲がいい友人に「夕日がきれいに撮影できる場所に行こう」と誘われました。
JRで逗子駅に行き、そこからタクシーで向ったのは神奈川県逗子市新宿にある
標高92メートルの披露山。その山頂にある逗子市立披露山公園です。
この公園は湘南の海に臨む高台にあり、眺望がよく三浦半島や相模湾を一望できます。
天候がいいと富士山も見えるということでしたが、おっさんが訪れた日は
天候がよくなく、あまりいい写真は撮れませんでした。
撮影を終了し、公園を去ろうとした時です。
おっさんはあることが気になりました。
展望台の下の部分の、すり鉢状の丸い円形状の作り。。。何か見たことがある。。
要塞の砲台の跡地みたいだなあ。
これまで、同じようなものを複数回目にしていました。
例えば。。。。
①津軽海峡の守り:函館要塞
③関門海峡の守り:下関要塞 手向砲台
なんか似ているんですよ!!
いずれも山の見通しがいい場所にあり、大きな円形。。。これは砲台跡地に似ているなああ。。と感じていたところ・・・。
公園の説明書の看板を見ると・・・やはり!!
ここは戦前、海軍の高射砲陣地があったのです!!
(重要な拠点・披露山公園)
東京湾の入り口にある神奈川県の横須賀市は、江戸を守る重要な拠点であり明治初期から海軍の軍港都市として栄えました。この横須賀に隣接する逗子には、軍人や軍関係者の施設や住宅が多数あり、その関係で敵を迎え撃つ砲台がいくつか造られました。
湘南の海を臨む標高92メートルの披露山の山頂もその1つで、ここに戦前、
海軍により高射砲の陣地が作られました。
1942年(昭和17年)、空襲に来た敵の飛行機を撃ち落とすために、この地に砲台が作られました。二連装の12.7cm高角砲が2基、さらに指揮所や敵機までの距離や方位を測定する高射装置もありました。
さて、今一度展望台を見てみます。
下の部分をよく見ますと・・・。
(戦争遺構を利用して今は公園)
戦後、この場所には1958年(昭和33年)5月、披露山公園が開園しました。
園内には、日本猿・水鳥などの小動物が飼育されています。
またハイキングコースもあります。
公園は、戦争遺構が再利用されています。
現在の猿舎、直径12メートルの円形花壇はすり鉢状の砲座を利用して作ったものです。
写真下、展望台の手前にあるのが、砲座を利用した花壇。
直径は12メートル。大きいです。
写真下の花壇の奥に少しだけ見えるレストハウスは、指揮所跡です。
かつて、ここで戦争な重要な施設があった場所ですが、
おっさんが訪れたときは、
笑いながら遊んでいる複数の親子ずれがいて、
微笑ましい光景でした。
<披露山公園への行き方>
JR 逗子駅からバスに乗り「披露山入口」下車
披露山公園まで徒歩約15分(上り坂)
住所:神奈川県逗子市新宿5-1851