お万榎稲荷神社 その強烈な歴史
千駄ヶ谷に住む友人から、千駄ヶ谷駅から歩いて行ける、お万榎稲荷神社は、確実に
押さえておいたほうがいいよとアドバイスをいただきました。
「お万榎」??これは何でしょうか?地名?人名?気になりますねえ。
しかも「押さえたほうがいい??なぜ??」ということで 行ってきました。
(お万榎稲荷神社)
お万榎稲荷神社は、JR千駄ヶ谷駅から10分ほど歩いた住宅地の道路沿いにありました。
石でできた鳥居をくぐって中に入り左側を上ると、小さい山の上に祠があります。
神社をくぐると先には、石の祠が。
ここを左に曲がり山を登ると山頂にある祠。
祠を正面から見ると、この通り。
(お万榎稲荷神社の歴史)
世の中には、色々な、いたずらみたいなことをする人がいるもんです。
今回紹介する、お万榎稲荷神社はその類です。
この神社、用語を分解すると「お万」、「榎」「稲荷神社」です。
この名前気になりますよね。「お万」これは何でしょうか?オマン・・・
まさか・・・・
で、調べてみると・・・
昔、大きな榎がありました。この巨木は二股に分かれていて、ちょうど人間が逆立ちした形で、またの部分が空洞になっていて、女性の陰部にそっくりでした。(おい!おい!なんじゃそりゃ。)
そこで四谷に住む大工さんが、その根元をミノなどの大工道具を使い自分の奥さんの
女陰とそっくりに作り上げました(アホやなあ)。
まあ、いたずらでしょうね。
しかし、奥さんが女陰の病気に掛かってしまいました。
そこで大工は、「これはいたずらした祟りだ」と思い、祠を造り、榎神社として祀りました。すると女房殿の病気がすぐに治ったといういう説があります。(おいおい、どんな説だよ!!)
ちなみにその榎は1945年の空襲で焼失したそうです。
このお万榎稲荷神社は、女性の下の病に御利益がある、効果がある神社として信仰されていたと言われています。
各地の神社を調べていくと、子孫繁栄とか安産とか、子供が授かるようにとか、あるいは下の病気を退散するとか、そういうことを祈願する神社もあります。
このお万榎稲荷神社もその系統だと思われます。
なお、「お万榎」の「お万」は、紀州徳川家の初代頼宣を産んだ、お万の方が、この榎を信仰したことによるという説があります。
(小さな二宮金次郎像)
現在、このお万榎稲荷神社は、名前の由来になった榎の木はありませんが、小さな二宮金次郎の銅像があります。下の写真の赤で囲んだ部分です。
これが本当に小さい!おっさんの手のひらサイズです。
また、この神社は、京都の伏見稲荷大社、栃木県足利市の門田稲荷神社、とあわせて 日本三大縁切り稲荷神社と言うそうです。こわーーい
<<お万榎稲荷神社への行き方>>
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-29