武道場のみならず企業や大学の入社式、
ボクシングやプロレス、
コンサート会場としても有名です。
日本武道館(にっぽんぶどうかん)は、東京都千代田区北の丸公園2-3にあります。
収容人数は14,471人です。
1964年(昭和39年)の東京オリンピックの柔道の競技会場として建設されました。
法隆寺の夢殿をモデルにした8角形の形で大屋根の稜線は日本一高い富士山を
イメージしています。
1964年(昭和39年)9月15日に完成し東京五輪期間中は10月20日 - 23日の4日間、柔道競技会場として使用されました。
東京五輪の柔道無差別級でオランダのアントンヘーシンクが決勝戦で日本代表の
神永昭夫をけさ固めで下します。「日本で生まれた柔道と言う競技で日本の地で開催された五輪の決勝戦で日本人を破り金メダルを獲得した」という大快挙のため、オランダの柔道関係者が興奮して思わず畳の上に土足で上がり駆け寄ろうとしました。
しかし、勝者のヘーシンクは、手を挙げてこれを制止します。
これは有名なシーンで五輪の柔道特集の時よく流れます。
1966年(昭和41年)には世界的に有名なビートルズの日本初コンサートがここで開かれます。その前座をザ・ドリフターズが務め仲本工事がその美声を披露します。
(格闘技の会場としても人気)
1965年(昭和40年)11月30日には武道館で初めてのプロボクシングの試合が行われました。
世界バンタム級選手権試合でチャンピオンのファイティング原田と挑戦者のアラン・ラドキンの一戦で原田が防衛します。
1973年(昭和48年)9月1日には、WBA・WBC世界ヘビー級王者のジョージ・フォアマンが挑戦者のジョー・キング・ローマンを相手に初防衛戦を行い、チャンピオンが1ラウンドKOで勝利します。これが、日本で初めての世界ヘビー級選手権試合です。
武道館はプロレス会場としても良く使われています。
特別試合もよく行われ力道山十三回忌特別大会、アントニオ猪木対柔道家のルスカ、
アントニオ猪木対プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンモハメド・アリ
さらに当時の全団体=全日本プロレス・新日本プロレス。国際プロレスが勢ぞろいした
プロレス夢のオールスター戦などが開催されました。
80年代ではジャイアント馬場が率いる全日本プロレスのメインエベント会場となり数々の名勝負が繰り広げられました。
(コンサートなどのライブ会場としても)
日本武道館は、歌手のコンサート会場でもよく利用されていますが、おっさんが記憶に残るのは、漫才コンビのザ・ぼんちが、1981年(昭和56年)に「恋のぼんちシート」という曲を発売しこれが大ヒットし、日本縦断コンサートを行い、最終日は武道館で行ったことです。ザ・ぼんちが武道館で初めてコンサートをした漫才師です。
2019年(平成31年)2月には、オードリーの2人が、ライブイベント「オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー in 日本武道館」を開催し、ほとんどトークだけで1万2000人を集めています。
(イベント会場としても)
また日本テレビの「24時間テレビ・愛は地球を救う」 のメイン会場としても有名ですし、年末の日本レコード大賞の 会場としても使用されました。
そのほか、大学や企業の入学式、ジャイアント馬場、大平首相、小渕首相の葬儀も行われています。
<<日本武道館への行き方>>
地下鉄 九段下駅 2番出口より徒歩5分