いやあ、本当に連日暑いです。気温38度とか、もう人の体温を平気で超える!!
暑いときは、昔から怪談でした。
怪談の中でも有名な「四谷怪談」のお岩さんにちなんだ場所、
今日は2回目です。
怪談のお岩さんにちなんだ場所②
陽運寺
この陽運寺は、歴史はそう古くなく、「四谷怪談」が書かれた江戸時代からだいぶ過ぎた昭和初期、に茨城県水戸市にある徳川光圀ゆかりの水戸久昌寺の蓮牙院日建上人が、「東海道四谷怪談」お岩ゆかりの地に創建したお寺だそうです。
(四谷怪談とは)
歌舞伎や落語、その他色んなバージョンがありますが、
主なストーリーは、江戸時代初期に、四谷左門町に、田宮伊右衛門と妻のお岩さんが
住んでいました。実は伊右衛門は、婿養子でした。
しかしこの伊右衛門が、浮気をし他の娘と重婚し子供まで作ってしまいます。
その事を知ったお岩さんが幽霊になり、その呪いで、伊右衛門の関係者が次々と命を落とします。
この四谷怪談は、お岩さんが亡くなって200年くらいたった後の創作であり
演出や脚本をくわえているため、事実とは全く違う内容になったようです。
(お岩さんが住んでいた屋敷跡にあるお寺)
このお寺がある場所は、江戸時代に幕府の御先手組同心・田宮家の武家屋敷が
あり、この田宮家初代・又左衛門の娘が、お岩さんでした。
お岩さんは怪談では復讐をする怖い幽霊ですが、実際は婿養子と協力しお家を建て直した良妻賢母だそうです。
そして付近の住民から「女性の守り神」と慕われていたそうです。
ですから、本当のお岩さんは、「恨み晴らさずにおくべきかああああ」という
怨霊が固まった幽霊ではなく、皆の鏡となる女性だったようです。
(数々のお岩さんにちなんだもの)
この陽運寺には、お岩さんにちなんだものが複数あります。
①龍神様の手水
お岩さんが使っていたと伝わっています。御霊水です。
水は凄く澄んでいて綺麗です。
②お岩様 緑の井戸
今も霊水に使用されているそうです。
③於岩稲荷
ここは陽運寺という寺なのに、なぜか稲荷神社がありました。不思議。
その他、なにやら御利益がありそうなものもありました。
(水掛け福寿菩薩)
祝詞を唱えながら、お水を掛けると悪運や邪気などが離れていくそうです。
(縁切り寺として有名)
この陽運寺は、「縁切り、縁結びのお寺」として有名です。
最初に、切りたい悪縁をきちんと切った後に「縁結び」の御守りをもらい良縁結びましょう。
お寺なのに神社があり、「復讐するお岩さん」は創作なのにそれにちなんだ「縁切り」があり、一方で「水掛け福寿菩薩」もあるし、なかなかな世界でした。
【陽運寺公式HP】
<<陽運寺への行き方>>
地下鉄丸の内線「四谷三丁目駅」より徒歩8分
住所:新宿区左門町18