(神武天皇の御所跡)
天孫降臨の地として知られる宮崎。
この宮崎市には初代天皇の神武天皇が、かつて住んでいた皇居跡と伝わるところが
あります。皇宮神社の旧社殿です。
ここは宮崎市にある皇宮神社の森の中にある木々に囲まれた静かなところです。
初代天皇の神武天皇の御所跡としては実に静かなたたずまいです。
(継壟記)
宮居跡には、江戸時代に建てられたという「継壟記」(けいろうき)がありました。
この「継壟記」には、神武天皇がここに居をかまえたと彫られています。
この碑には、「弘化三年歳在丙牛年九月望」と記されてあり、これは江戸時代の1846年9月です。
このことから、この時代には武士の間に日本書紀や古事記の内容が武士階級に伝わっていたと想像されます。
(神武天皇ヒストリー)
神武天皇は初代の天皇。現在の天皇陛下のスタートの天皇と言われています。
日本書紀の記載から換算すると紀元前711年に宮崎県の狭野原という地で生まれます。15歳の時、皇太子となり宮崎に引越しします。
その後、45歳の時に兄や子を集め神武東征に出発します。
つまり初代神武天皇が15歳から45歳までの30年間ここに宮居されたといいます。
日向を出た神武天皇は、宇佐、安芸、吉備、難波、河内、紀伊を経て大和国を征し、
畝山の東南にある奈良・樫原に都を起きます。
(2月11日が建国の記念日である意味)
そしてそこで初代天皇として即位します。
その即位の日は「日本書紀」に基づき計算したところ西暦では紀元前660年2月11日でした。ですから2月11日が建国記念の日で、戦前は日本国の起源ということで「紀元節」と言っていました。
(127歳で崩御と書かれているが春秋歴なので注意)
ただし、ここで日本書紀に書かれた年齢は今と数え方が違う「春秋歴」というものです。これは「「春秋二倍歴」とか「春秋4倍歴」などの説があります。
ですから本当に127歳まで生きたというわけではなさそうです。
この辺りは、まだ調べる必要があります。
<<神武天皇宮居跡へ行き方>>