(東経135度に建つ明石天文科学館)
小学校の社会科の授業で、日本の時間は兵庫県明石市が基本だと習いました。
明石市が東経135度に位置していているためです。
現在この東経135度上に天文科学館があります。
高さ54メートルの塔時計には直径6.2メートルのSEIKOの大時計が飾られて、
「J・S・T・M(ジャパン・スタンダード・タイム・メリディアン=日本標準時)」の
文字があります。
この塔は、明石駅より徒歩15分、山陽本線人丸前駅より徒歩3分です。
(標準時子午線)
1884年(明治17年)10月13日にアメリカのワシントンで子午線会議が開かれました。
その会議で、英国の首都ロンドンにあるグリニッジ天文台を通る子午線を世界標準時子午線と定めここが緯度0度になりました。当時、イギリスは大英帝国として世界ナンバー1の国。自分の国の首都を世界の時刻の基準に定めることで、その勢いがわかると思います。
そのころ、日本では時間が各地で違い統一されていませんでした。
例えば、明治初期には、東京に始点を持つ鉄道は東京時刻で運行し、京阪神を走る列車は大阪時刻で運転されるなど、地方によって時間が違っていました。
しかしそれでは統一国家として産業や経済、暮らしの面で不便です。
そこで1886年(7月13日)、日本は兵庫県明石市が東経135度を通ることから、ここを日本の標準時子午線に定めました。
そして1888年(明治21年)1月1日から日本の時刻を統一し明石市の時間を日本の時間としました。
(なぜ明石??)
しかし、当時の日本は明治新政府ができ富国強兵・殖産興業に励み世界の一等国を目指していました。
なぜ、首都東京を日本標準時子午線にしなかったのでしょうか?
ここでおっさんは思い出しました。
高校の地理の時間で地球は球なので1周すると360度。これを1日の24時間で割ると15度となり、15度ずれるごとに1時間の時差が生じることを習いました。
東京は東経140度、一方明石市は東経135度なので明石市を基準としたほうが、時差の
計算が非常に便利です。
(明石市立天文科学館)
子午線上に明石市立天文科学館があります。
高さ54メートルの塔には展望台、隣には日本最古のプラネタリウムがあるプラネタリウムドームがあります。入場料は700円。
展望台の中を標準子午線がぶち抜いています。左の橋が明石海峡大橋です。
展望台からは明石海峡が全部見えます。右が淡路島です。
また 天文科学館最寄りの駅の山陽本線人丸前駅のホームには東経135度の子午線が
書かれていて、この延長上に明石の天文科学館が見えます。
夜には天文科学館はライトアップされて綺麗です。
遠くからでも、今が何時かがすぐにわかります。
【明石天文科学館公式HP】
<<明石市立天文科学館への行き方>>
明石駅より徒歩15分、山陽本線人丸前駅より徒歩3分です
【この地図の左下にある四角い写真をクリックすると航空写真に変わります。
地図上のルートを押すと道案内をしてくれます】
(おまけ)
明石の名物・明石焼き 是非食べてみましょう!!
【明石焼きについて書いたブログはココ】
日本の時間の基準となる
明石の天文科学館、
是非ご覧ください!!