2020年(令和2年)年末、清水寺で発表される今年の漢字を見に行った帰り、
清水五条駅に向かう途中の五条坂にある、若宮八幡宮を訪れました。
【2020年今年の漢字を見に行った時のブログはココ】
(京都 五条にある若宮八幡宮)
若宮八幡宮という名前が付く神社は全国各地にあります。
若宮八幡宮とは「八幡宮の若宮」のことで、八幡神(やはたのかみ)は、清和源氏、
桓武平氏といった日本全国の武家から武運の神として崇拝されました。
この若宮八幡宮は、清水焼発祥の地・五条坂の途中にありました。
歴史は古く、平安時代後期の1053年に後冷泉天皇の命により、八幡太郎義家の父の源頼義が六条醒ヶ井(さめがい)の邸内に、八幡の若宮として祀ったものが起源だと伝えられています。
この神社は、源氏をはじめ有力御家人の信仰が篤く、源頼朝が参詣したり、鎌倉幕府による大規模な社殿の造営が行われています。また、室町時代には歴代の足利将軍の崇敬も集めるなど隆盛を極めたそうです。
しかし、室町時代の1467年に始まり京都の町を焼き尽くした応仁の乱のとき社殿を焼失して以降は、転々とし、江戸時代初めの1605年に現在の地に移されたそうです。 現在の社殿は1654年に再建されたもので、本殿には仲哀(ちゅうあい)天皇、応神(おうじん)天皇及び神功(じんぐう)皇后を祀り、相殿(あいどの)には仲恭(ちゅうきょう)天皇を祀っています。
(足利尊氏の石)
境内には「足利尊氏」が奉納した「蓬莱石」がありました。
足利尊氏ですよ。
室町幕府を創設した足利尊氏が奉納したということですから、およそ700年前、そんな石がガラスケースに厳重に保存されているわけでなく手で触ることができました。
足利尊氏が触った石を700年後に触ることができるとは素晴らしいとは思いませんか?
なお、この「蓬莱石」は御加護をもたらす貴重な宝石だそうです。
(清水焼発祥之地)
この八幡宮の鳥居の横には「清水焼発祥之地」の碑があります。
1949年(昭和24年)に陶祖神である「椎根津彦命(しいねつねひこのみこと)」も合祀されたので「陶器神社」ともいわれます。
毎年八月八日の若宮八幡宮例祭の前日から四日間は、五条坂一帯で盛大な陶器祭りが
開催されています。
(縁結び)
拝殿の前には、二本の木が一つに結ばれた「縁結びのご神木」や「ハートの形をした
神石」もありました。
【京都 若宮八幡宮公式HP】
<<若宮八幡宮への行き方>>
京阪電鉄の「清水五条駅」から東に歩いて10分程度、坂道を上ります
【この地図の左下にある四角い写真をクリックすると航空写真に変わります。
地図上のルートを押すと道案内をしてくれます】