日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

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饅頭の神社:林神社(奈良市)

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 奈良市に饅頭の神社があった!!

お饅頭の神社ですよ、お饅頭!!どんな神社でしょうか??

・・ということで行ってきました!!

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(饅頭の祖神 林神社)

奈良市近鉄奈良駅すぐ近く、漢國神社の中にある林神社が饅頭の神社です。

林神社と書いて「りんじんじゃ」と読みます。

漢國神社の境内の中にある神社です。

道路に面した漢國神社の入り口にある赤い鳥居。その左下にある石碑には・・。

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左にある碑には、饅頭の祖神 林神社と 刻まれています。

饅頭の祖神!!なんというフレーム!!凄まじい!!

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(饅頭誕生ストーリー)

日本で初めて本格的な都がおかれた奈良、ここにはシルクロードの最終地点となる

平城京がありました。

平城京は日本の都と言うことで、ここには遣唐使によって、色々な国の文化や習慣が

集まります。

その中には、中国の「唐菓子」や「唐果物」と呼ばれる上等なお菓子も伝わってきました。流行の集積地だったんです。

 

さて、時代は室町時代になった1349年、中国から林浄因(りんじょういん)さんという修行僧が来日しました。

この林さんは、日本に来たときに師匠にお土産を持って行こうとします。

しかし、中国の蒸しパン「マントウ」は、肉や脂が入ったものだったので、これは仏教的にまずいと思い、肉の代わりに小豆の餡子をつめて作ったのが、現在の饅頭の素だということです。

まあ、諸説ありますので、ココはお話として聞いて下さいね。

この我が国最初の饅頭が、評判を呼び、その後、足利将軍家や宮中に献上するように

なりました。

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饅頭の生みの親と言うことで、当時林さんが済んでいたこの神社の場所に、

全国のお菓子屋さんが寄進して神社ができました。

林さんの名前からとった「林神社」です。

 

饅頭の祖神 林神社 と刻まれた石碑の横には「京都菓子協会」の文字があります。

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(饅頭の石の置物)

林神社の社殿の左右には、重ね饅頭と思われる石物が配置されています。

さすが、饅頭の神社。

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 (饅頭塚)

林神社の傍らには、饅頭塚と呼ばれる塚があります。

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ここは、林さんが結婚式の時に、子孫繁栄を願って一組の紅白饅頭を、饅頭のような

丸い石の下に埋めたといいます。

 

そのことから、今に見られるお祝いのときに紅白の饅頭を配るという風習は、

この林さんが自分の結婚式で行ったのが始まりと言われています。

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(今も続く饅頭祭り)

現在、4月19日には菓祖神(かそじん)・林浄因命(りんじょういんのみこと)の偉業を

讃えるとともに、お菓業界の繁栄を祈願する「饅頭まつり」が開催されます。

また、秋には「節用集まつり」が行われています

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【林神社公式HP】

奈良市観光協会公式HPの林神社記事】

 

<<林神社への行き方>>

近鉄奈良駅から50メートル

JR奈良駅から500メートル

住所:奈良市漢國町2番地 漢國神社内

  【この地図の左下にある四角い写真をクリックすると航空写真に変わります】

 

今やすっかり浸透したお饅頭、そのルーツが奈良市にあったんですねええ。

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饅頭の神社・林神社、話のネタに是非どうぞ!!

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