11月19日は国連が制定した「世界トイレの日」です。
2013年(平成25年)、国連が正式に11月19日を「世界トイレの日(WORLD TOILET DAY)」と制定しました。
(世界で20億人がトイレのない生活)
2019年(令和元年)ユニセフとWHO共同監査報告書によると、世界人口の約78億人の
うち、トイレのない生活を送っているのは約20億人。
さらには約42億人が安全に管理されたトイレを使えておらず、年間で29万7,000人(1日約800人以上)もの5歳未満の子どもが不適切な水と不衛生による下痢症で命を落としているそうです。
また、トイレではない野外排泄の場合、排せつ物からハエを媒介して病原菌が伝播し、感染症などが拡大する要因にもなります。
そこでトイレ環境の整備およびクリーン化の必要性が地球規模で訴えられています。
(おっさんが体験した世界のトイレ)
おっさんはこれまで世界を旅してその国のトイレも体験しました。
そのなかで思い出に残る各国のトイレ事情を紹介します。
⓵ 1986年(昭和61年)の中国上海のトイレ
大学生だったおっさんは上海のある大学に短期間お世話になりました。
当時、ビビったのが中国のトイレ事情です。
さすがに留学生宿舎のトイレは洋式でしたが、中国人が普段利用する公衆トイレは、
なんと大便をする場所に仕切りがないのです!!
つまり「用を足すときは尻を丸出しにしてしゃがんで、知らぬ人同士隣になる」という衝撃でした!!
隣の方の排便音や排便臭、放屁音も丸聞こえです!!
さらに、トイレの扉がなく排便している姿が外から丸見えというのもありました。
我々は,これらをニーハオトイレと呼んでいました。
また、トイレットペーパーが備え付けられているとことは少なく、持参でした。
思春期を迎えていたおっさんにはこのニーハオトイレは耐えがたく、便意を催しても
絶対に公衆トイレには行かずホテルや留学生宿舎まで必死のガマンをして過ごしました。
一度強烈な下痢に襲われ漏らしそうになりましたが、ここで漏らしたら人間の尊厳に
かかわるし、下痢で国際問題になるものまずいので死ぬ気で我慢しました。
②,1994年(令和6年)モンゴルのトイレ
仕事でモンゴルに行ったんですが、その頃のモンゴルは、ソ連が崩壊しコメコンもなくなり経済的に苦しくなっていた時期でした。
ウランバートルから車で27時間くらいかかる場所にグループで視察に行ったのですが、当然ながら途中で便意を催します。
すると運転手に合図し車が止まります。そしてみんなでその辺の草むらに行きしゃがんで用を足しました。
そして何事もなく車に戻りまた移動することをやっていました。
③、1996年(平成8年)タイの高級ホテルのトイレ
仕事でタイに行き高級ホテルに仲間と2人で宿泊しました。
高級ホテルでは、ユニット式の洋式トイレでした。
しかし、夜、仲間が大便後に流したところ、詰まってしまい、あふれて逆流してしまいました。
そこで2人で30分近くかけて、逆流したものをトイレットペーパーを幾重にも重ね1つ1つ拾い便器に戻すという情けない作業を行いました。
そのあとフロントを呼んで来てもらい片言の英語で事情を話し部屋を変えてもらったんですが、この時に対応した女性が凄く哀れんだ表情をしていたのが印象的です。
(渋谷のスケルトントイレ)
トイレの進化型と言えば、渋谷にあるスケルトントイレでしょう。
実際に体験しましたが、綺麗だしおしゃれだし衛生的です。
【渋谷の透明公衆トイレについて書いたブログはココ】
「世界トイレの日」は、下水処理から屋外排泄の根絶まで、多岐に渡る衛生の問題提起ならびに政策化を促進するために定められました。
その世界トイレの日が11月17日です