京都・嵐山にある人気観光スポット、「竹林の小径」の中に小さな神社がありました。
野間神社(ののみやじんじゃ)です。
この野宮神社は、伊勢神宮の斎宮に選ばれた皇女が伊勢へ行く前に、1年間ここに籠って身を清めた場所です。
また上記の看板に書かれているように、平安時代に書かれた名作・源氏物語「賢木の巻」で光源氏が六条御息所を訪ねた地として登場しています。
斎王制度が廃止されると、この地は神社として使用されるようになり現在に至っています。
(鳥居)
野宮神社の特徴の1つが鳥居です。
この鳥居はクヌギの木を樹皮を剥かずにそのまま使用しています。
源氏物語の賢木の巻で「黒木の鳥居」として登場します。
鳥居の形式として原始的であるため、日本最古の鳥居の様式といわれています。
実際に触ったりコンコンと軽く叩きましたが、木というよりコンクリートのような固い感触でした。
(撫でると願いが叶うお亀石)
正面の左側には、神石(亀石)と呼ばれる石がありました。
亀に似た形らしいですが、どう見ても饅頭にしか見えません。
この神石(亀石)は、なでながらお願い事をすると、1年以内に願い事がかなうそうで、これまでたくさんの人が撫でたためにツルツルでした。
当然、おっさんはお参りしてきました。
(悪縁を切る御利益)
野宮は、先ほども書いたように平安時代に書かれた源氏物語に登場します。
その中で、主人公の光源氏の恋人だった六条御息所(ろくじょうみやすどころ)が、
光源氏に対する過度の愛から生霊となり光源氏の正妻や周辺の女性に憑りつき殺してしまいます。
そのことに悩んだ六条御息所は、光源氏と縁を切る決意をし野宮で別れの詩を詠み、
この六条御息所の逸話から、野宮神社には悪縁を切るご利益があるとされています。
【野宮神社公式HP】
<<野宮神社に行くには>>
9:00~17:00(受付終了16:30)
嵐山・竹林の小径に行くときは
是非立ち寄ってください。