※まず最初に今回のブログでの「トムとジェリー」映像使用に関して:1940年(昭和15年)から1953年(昭和28年)12月31日までの作品は日本では著作権の保護期間が終了しています。
1941年(昭和16年)12月8日は真珠湾奇襲で日米開戦が始まった日ですが、
この1年半以上も前、アメリカで「トムとジェリー」の第1話が公開されています。
アニメ「トムとジェリー」。
誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか?
トムとジェリーの第1作は「"Puss Gets the Boot"」、日本名は「上には上がある」で、
1940年2月10日(土曜日)に公開されました。
実はこの時、トムという名前もジェリーという名前もまだついていませんでした。
(子供の時よく見ていました)
おっさんは子供の頃=1970年代、小学校から帰ると夕方5時半から毎日のように
テレビで「トムとジェリー」を見ていました。
3つの話があり1話が7分程度だったと思います。
セリフが少なく、ドタバタの追いかけっこ、さらに音楽を巧みに使った演出が面白く
夢中に見ていました。
で、子供の時に見ていたこの「トムとジェリー」がなんと太平洋戦争前に作られた作品だと知り驚きました!!
だって全然古臭くないし、十分楽しめましたから!!
(トムとジェリー公開は1940年=太平洋戦争前)
「トムとジェリー」の第1話が公開されたこの年、日本は昭和15年=皇紀2600年の年です。
ちなみに「トムとジェリー」第1作公開の翌日が、2月11日(日)は紀元節、皇紀2600年です。
このとき、すでにアメリカではカラーのアニメが上映されていたのです!
しかも動きがスムーズ!!
初公開から80年経過した今見ても面白く 色褪せません。
こんな凄いアニメをすでにアメリカは作っていたのです。
「トムとジェリー」第1話のストーリーは、ジェリーをからかいもてあそぶトムから
始まります。
しかし、この家のお手伝いさんに、今度、物を壊わしたら追い出すと言われたトムは、ジェリーが次ぐ次ぎと投げる食器を落とさないようにと一生懸命キャッチします。
しかし、その量が山積みになってしまい最後はジェリーに蹴られて食器を壊してしまい、家を追い出されました。
ということで第一話『Puss Gets The Boot』:作品時間は8分50秒。
80年以上前のアニメでこのクオリティ!さらに、キャラクターの原型も出来上がっていて素晴らしい作品です。
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(アニメからわかるアメリカのいい暮らし)
第1話のなんとも言えないストーリーに合わせ、アニメからは豊かな暮らしぶりが見れます。
高価そうなグラス、広い部屋。じゅうたんにソファー。
額縁に飾った絵、装飾食器。
アメリカの豊かな暮らしぶりがわかります。
また、調べてみると、この年=1940年(昭和15年)は、日本ではけっこうアメリカの
映画が上映されて人気でした。
アニメ映画「トムとジェリー」、この映画が公開された1年半以上たった
1941年(昭和16年)12月8日、日本はアメリカに対し真珠湾奇襲を行い戦争を挑みます。
国力の差が圧倒的で、資源も豊富で物質的に豊かなアメリカの生活を肌で感じてきた
留学体験がある軍人たちは最初から勝てない戦争だと悟っていました。
戦争終了後、トムとジェリーのアニメを見た私の父(1921年=大正10年生まれ:陸軍獣医)は、「戦争前にこんな漫画映画をすでに作っていたのか!!」と凄く驚き、「圧倒的な国力の差を感じ、これじゃあ戦争に負けるもんだ」と唸ったそうです。
【トムとジェリーのDVD】
「トムとジェリー」今でも通用するストーリーです。
このDVDは、全79話。世代を超えて楽しめますし、プレゼントでも喜ばれますよ!
・・・ということで
アニメ「トムとジェリー」は、
太平洋戦争が始まる1年半以上も前に劇場で
上映されていました!!