日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

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人魚雷回天の基地の島 山口県周南市大津島

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人間魚雷回天。。。

太平洋戦争中に日本海軍が開発した兵器で、人間が座ったまま操縦し敵艦に体当たりをする兵器です。

回天の部隊が初めて出撃したのは1944年(昭和19年)11月8日、「玄作戦」のために
この大津島基地を出撃した菊水隊12基が「回天特攻の初陣」ということです。

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全長は14.75m、先端部分には1.55トンの爆薬を装備していて大型艦船でも一発で

沈めることが可能だと考えられていました。

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「回天」という名前には「天を回らし戦局を逆転する」という願いが込められていました。

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人間魚雷回天の基地 山口県大津島)

人間魚雷回天の基地は日本各地に作られましたが、その1つ山口県徳山市の大津島は

訓練基地があり、現在、訓練基地の建物が現存する日本で唯一の場所です。

大津島は、JR徳山駅から徒歩7分の徳山港からフェリーで向かいます。

(この船がエンジン音が結構うるさいんですよ)

運賃や料金に関しては、大津島巡航HPを参照して下さい。

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フェリー料金は片道720円です。

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船内はこんな感じです。

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船に乗ること40分程度で人間魚雷回天の島・大津島馬島港に到着です。

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大津島は島全体が回天の基地でした。今も訓練所など当時の施設が残ってみることができます。

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(大津島回天神社)

大津島の馬島港のすぐ近くにあるのが大津島回天神社。

2019年(令和元年)11月3日に竣工した神社です。この神社は、有志らでつくる設立準備委員会が篤志家や企業から集まった寄付をもとにつくられたもので、250平方メートルの敷地に鳥居やほこら、石畳などがあります。

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(回天坂)

港から回天記念館に向かう坂道は回天坂と呼ばれ回天搭乗員が訓練のため毎日通った道です。

この坂の上には回天搭乗員の宿舎がありました。
現在、宿舎の跡地には回天記念館が建っています。

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(回天記念館)

回天搭乗訓練員の宿舎跡があった場所には現在、回天記念館があります。

1968年(昭和43年)に開館しました。

館に向かう通路の両側には回天に乗り殉職した145名の乗組員の出身地と名前が刻まれた石のプレートがありました。

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建物の前には回天の実物大レプリカが置かれています。

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おっさんが横に立つとその大きさがわかると思います。

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館には、人間魚雷「回天」の乗組員の制服や遺品、回天の資料、回天の歴史や時代の背景、当時の生活を紹介したパネル、実物大の乗組員席、視聴覚コーナーなどが備えられています。

館内は撮影禁止なので写真がありません。

【回天記念館公式HP】

【回天記念館】

電話:0834-85-2310

開館時間:8:30~16:30

休館日:水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

入館料:大人300円(240円)、18才以下無料 ※( )内は30名以上の団体料金

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(回天碑)

記念館の前には回天碑(慰霊碑)があります。毎年ここで慰霊祭が行われています。
なお、この碑の「回天」という文字は、回天の発案者黒木中尉(後に大尉)が書いた文字です。

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その横の石には回天を搭載して出撃した潜水艦の名前が刻まれていました。

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(トンネル)

島には整備工場と訓練基地を結んでいたトンネルが今もあります。

ここにはトロッコのレールが敷かれていて完成した回天をトロッコに乗せて搭乗員と

担当の整備員が一緒に基地まで歩いていきました

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トンネルは長さはおよそ250m、高さはおよそ4mです。
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下の部分には、回天を運んだレールの跡がありました。

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基地に到着した回天の写真、下にレールがあるのがわかります。

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(訓練施設)

トンネルを抜けると見えてきたのが、回天の訓練施設。

元々は、九三式酸素魚雷の発射試験場として1938年(昭和13年)に造られたもので、1944年(昭和19年)9月以降、回天の訓練基地として使用されてきました。

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この水域で訓練が行われていました。

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(回天をつり上げていたクレーンの支柱跡)

回天を吊り上げて海に降ろしていた回天用のクレーンの支柱の跡が残っていました。

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上記写真の左側にあるもの、これが回天を吊り上げて海に降ろしていた回天用のクレーンの支柱の跡です。

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回天はここからクレーンで吊り上げられ、回転させ沖まで運び訓練をしていました。

また、出撃の時には、回天が母艦となるイ号潜水艦に積まれていました。

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(今も残る当時の姿)

回天の島・大津島には、その他にも当時使用されていた物が今も残っています。

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整備工場と回天搭乗員兵舎をつなぐこの階段は、厳しい訓練に向かうために「地獄の

階段」とも呼ばれていたそうです。

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大津島小学校(現在は休校中)は、回天の組立整備工場があった場所です。

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その他、変電所跡や危険物貯蔵庫跡も残っていました。

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(回天追悼式に参加)

おっさんは、2021年(令和3年)11月14日(日)に大津島を訪れ、午前11時半から始まった追悼式に参加しました。

回天の部隊が初めて出撃したのは1944年(昭和19年)11月8日。
ここ大津島基地を出撃した菊水隊12基が「回天特攻の初陣」で、そこに近い日曜が慰霊式の日になっています。。

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【回天追悼式参加について書いたブログはココ】

 

【周南コンベンション協会HPの大津島紹介】

 

<<回天に関してこちらも御覧下さい>>

 

<<回天の島・大津島への行き方>>

JR「徳山」駅南口から徳山港まで徒歩5分、徳山港から馬島港までフェリーで42分

、高速船では22分

※回天記念館は馬島港から徒歩約10分

住所:山口県周南市大津島

 

山口県周南市大津島。

島全体が人間魚雷回天の史跡となっています。

祖国のために命を捧げた先輩方に敬意と感謝と追悼!

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