日本海海戦でロシアのバルチック艦隊に対し圧倒的な勝利となった日本海軍の連合艦隊の戦艦三笠。
その三笠が竣工したのが1902年(明治35年)3月1日。
戦艦三笠は、イギリスの英国ヴィッカース造船所に発注した6隻目の戦艦であり、
建造費用は船体が88万ポンド、兵器が32万ポンドでした。
「三笠」の名前は、奈良県にある三笠山にちなんで命名されました。
戦艦三笠は、竣工2年後の1904年(明治36年)日露戦争が起き、戦艦三笠は連合艦隊の旗艦をつとめ、連合艦隊司令長官の東郷平八郎が座乗しました。
1905年(明治38年)5月27日 - 5月28日におきた日本海海戦では、ロシアバルチック艦隊に対し世界史上類のない完全勝利を遂げました。
日本海海戦で日本は勝利しましたが三笠では113名の死傷者を出しました。
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(日本海海戦後の三笠)
日露戦争終結直後の1905年(明治38年)9月11日、三笠は長崎の佐世保港内で後部
弾薬庫の爆発事故のため沈没しました。後に浮揚・修理されますが、その後も火災事故を起こします。
1923年(大正12年)9月1日には、横須賀港停泊中に関東大震災に遭遇します。
ワシントン海軍軍縮条約で除籍となり1926(大正15)年、横須賀で記念艦となります。
(キャバレー・トーゴ―)
終戦後に横須賀港を接収したアメリカ軍のために娯楽施設が設置され、艦上に「キャバレー・トーゴ―」が開かれました。さらに後部主砲塔があった場所には水族館が設置されました。
現在、三笠は防衛省が所管し、神奈川県横須賀市にある三笠公園に記念艦として保存され公開されています。
なお、ここは世界の三大記念艦の一つとされています。
【公益財団法人三笠保存会「三笠」公式HP】
【三笠公園公式HP】
<<三笠公園にある戦艦三笠への行き方>>
3月1日は、
戦艦三笠が竣工した日です。