(ハチ公とは)
JR渋谷駅に銅像があり、待ち合わせのスポットとして有名なハチ公。
ハチ公は、戦前に実在した秋田犬です。
亡くなった大学教授の飼い主の帰りを11年間、東京の渋谷駅で待ち続けたハチという名前の犬で、ハチ公の愛称で呼ばれていました。
(ハチ公ストーリー)
ハチ公の飼い主は、日本で初めて農業工学教授となった東京帝大(現東大農学部)の
上野栄三郎博士です。
上野博士が生きていた頃は、ハチ公は、上野博士が外出するときは玄関や門の前で見送ったり、帰宅時は渋谷駅まで送り迎えに行くのが日課だったそうです。
1925年(大正14年)、上野博士は、職場で脳溢血が原因で倒れ急死してしますが、
ハチ公は上野博士が亡くなった日も、ジョンとエスという一緒に飼われていた2匹の犬とともに渋谷駅まで上野博士を迎えに行っていました。
先生の死後、ハチ公は、転々とした後、上野先生の自宅に出入りしていた植木職人のもとに預けられます。
その職人に預けられた後も、ハチ公は上野先生の帰りを迎えるため何度も渋谷駅に向かったそうです。
このハチ公の行動は、忠君愛国の見本として雑誌や当時の教科書に何度も登場したために、ハチは全国の人から愛されます。
(ハチ公の銅像も登場)
全国人気となったハチ公はついに銅像になります。
1934年(昭和9年)4月21日には、渋谷駅でハチ公像の除幕式が行われ、その式にハチ公自身も出席します。
しかし、この像は太平洋戦争が終わる前日の1945年(昭和20年)8月14日、日本政府による金属回収で回収されてしまいます。
その後1948年(昭和23年)8月15日に、現在ある2代目のハチ公像が建てられました。
(ハチ公の右耳)
渋谷にあるハチ公像、よく見ると右耳が垂れています。
これは、ハチ公が、上野さんが死亡した後も渋谷駅に行く最中に
野良犬にかまれたためだと言われています。
今度、見る機会がありましたら よく御覧下さいね。
2代目ハチ公像は、
渋谷のシンボルとして70年以上人々を見守っています。
<<渋谷ハチ公像への行き方>>
JR渋谷駅ハチ公改札口すぐ
その忠犬ハチ公は、
飼い主の上野先生がなくなった10年後の
1935年(昭和10年)3月8日に11歳で死亡します。