(鎌倉殿の13人 第11話「許されざる嘘」)
大河ドラマ鎌倉殿の13人 第11話「許されざる嘘」、関東の平均視聴率(世帯)は13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と依然好調です。
着々と基盤を築く鎌倉幕府。頼朝の異母兄弟たちの人間模様、そして今回もオープニングテーマの登場人物紹介でその名前が登場しただけで、皆を一瞬に憂鬱にさせた
「アサシン善児」が静かに不気味に「仕事」をします・・
では、ストーリーを見てみましょう。
(義時・八重に瞬殺!)
その義時が大好きなのが頼朝の元妻の八重。ちなみに八重は、義時の叔母にあたります。
義時に八重に対する好意を知った皆が、八重に、義時と夫婦になる話を持ち掛けます。
しかし、八重は義時がいる前できっぱりと拒絶。一瞬で断られます。瞬殺です。
ふられた義時は男泣き!。そこへ、仲良しの三浦義村が現れ「振られてからが勝負だ」と言います。うーーん。。。
(鎌倉御所完成)
1180年12月12日、鎌倉に頼朝の御所が完成しました。
義時は実務処理能力を発揮し「挙兵以来の武功を、すべてまとめました。」と、
義時が頼朝にみせます。
頼朝に仕えていた安達盛長は、その紙に自分の名前があることに感激します。
頼朝は、さらに論功行賞を義時に任せました。
最初に呼び出したのは、和田義盛でした。
約束通り、和田を家人たちのとりまとめ役である侍所の別当に任命します。和田は頼朝が約束通りに侍所の別当にしてくれたことに驚き、感謝します。
その後、侍所に御家人一同を集めて、契約を交わしました。
そして佐守殿は鎌倉殿、武士は御家人になりました。
(りくの不満)
このころ、時政の妻・りくは、義理の娘の政子が、御台所として優遇され、自分より上とみられていることに対し不満です。
また、上総広常が御家人筆頭になったことで、りくは、夫の時政が頼朝から軽くみられているとも感じていました。
時政は「代わりに小四郎(息子の義時)が頑張っておる」と気にしません。
実にのんきな父さんです。。
ただ、このりくが、しゃしゃりでることで数年後に時政と頼朝の関係が・・・・
一方、政子の妹の実衣は、頼朝の異母弟の阿野全成といい感じです。
さて、最後にやってきた頼朝のもう1人の異母弟の義円は、孫氏に詳しく、和歌の素養もあり武術にすぐれていて、頼朝や御家人たちの評判でした。
そんな義円に対し、異母弟の義経は、面白くありません。
・・・このように鎌倉では色んな人間模様がうごめいています。
(清盛死す)
その頃、平清盛は以仁王をかくまった円城寺や東大寺を焼き討ちにしました。
1181年2月4日、清盛は病に伏せ、病床で「頼朝を殺せ、ワシの墓前にあやつの首を供えるのだ」と言い残し64歳で亡くなりました。
それを聞いた後白河法皇は、にくい敵が死んで大喜びです。
すると清盛の後を継いだ平宗盛がやってきて、政権を後白河法皇に返上します。
清盛の死の知らせは、「鎌倉殿」となった源頼朝のもとにも届きます。
頼朝は「清盛の首をこの手でとることは叶わなかったが、平家のとどめはワシがさす」と誓います。
「頼朝を殺せ」・・・清盛が残したこの遺言が平家を滅亡へと導きます。
(源行家登場)
「清盛の死を機に早く平家を討とう!!」と頼朝の叔父の源行家が鎌倉にやってきます。しかし、頼朝は軽くあしらいます。
行家は、頼朝が相手にしないので、頼朝の異母弟たちを味方につけようと声をかけますが、これもうまくいきません。
ただ、行家に恩義があった義円だけが話を聞きます。
(義経の画策)
頼朝の異母弟の義経は、頼朝の信頼を得たいという義円の心境を見抜き、行家とともに戦に行くように焚き付けます。
義経は、「鎌倉殿はあなたのことをそれほど買ってない。やはり遅れてきたのが悪かった。和歌をひけらかすのも良くなかった。鎌倉殿はそういうのお嫌いだから。…十郎叔父(行家)に従って西へ行き、手柄を立てるしかない。朝一番で、叔父上と行きなさい。」と言います。
義経、なんたる策略!!
義円は、出立の前に兄・頼朝に会いたいと言いますが、義経のアドバイスで会わずに文を書くことになりました。
出立の朝、義円は、頼朝にあてた手紙を義経に託しました。しかし、義経は手紙を取り次ぐ気などは、さらさらなく、義円を見送ったあと、その手紙をすぐにビリビリに破って捨て去ります。
でも、義経は詰めが甘いんですよね。
燃やしてしまえばいいのに、破ったら証拠が残りますよ!誰かに拾われて復元されたらどうするの??
と思っていたら、一部始終を梶原景時が見ていて、この出来事がすぐに頼朝の耳に入ります。
(バレちゃった!!)
頼朝は義経に「義円がおらぬのだが知らぬか。何かことづてを預かってはおらぬか」と尋ねます。
義経は知らんふりをしますが、あのときバラバラに破った義円の文が復元され目の前に出されます。
これで1発アウト!
義円と義経のやり取りを見ていた梶原景時が、復元した文とともに頼朝に報告していたのです。あ~りゃりゃ!!
頼朝は、義経の嫉妬がおこした行動を叱りながらも「心を磨いてくれ」と言います。
頼朝には、男の子が生まれていなかったため、いずれ源氏の棟梁の後継者として武士としての才がある義経にしようと考えていたのです。
そして御家人が義円を呼び戻しに行きます。
しかし、義円は平家との墨俣川での戦いの最中に川に溺れさせられ打ち取られます。
つまり義円が頼朝のもとに戻ることはなかったのです。
鎌倉に来たかと思えば戦に行き、すぐに亡くなった頼朝の異母弟の義円、これで出番は終わりです。
(政子妊娠)
冬になり政子が妊娠しました。
男の子が欲しい頼朝は、全成と義時の勧めで、捕らえていた者たちを恩赦し、ご利益を受けようと考えます。
義時は、三浦館にいる伊東祐親と伊東祐清に恩赦されることを伝えました。義時は「親子3人で暮らすよう仕度を」と言いますが、八重はここに残ると言います。それに対し義時はともに暮らせば溝が埋まるとみんなで昔のように住むことを進めます。
一度バラバラになった親子の絆がまたもとに戻ろうとする実にいい雰囲気になりそうな気配・・
しかし・・・・・
これはドラマです。そんなに事はうまく運びません・・・
オープニングの出演者にあの男の名前があったのを思い出しましょう・・
(アサシン善児またしても・・)
オープニングでその名前が出るや否や視聴者を震撼させる男・善児が番組の終盤に不気味に登場します。
畠山重忠が、伊東祐親の元で千鶴丸を殺した善児を捕らえました。そして善児の持ち物から、北条三郎宗時の所持品が出てきました。
畠山重忠は三郎殿を討ったのはこの男では?と疑い、梶原景時はすぐに頼朝のところに伝えに行きます。
御堂では全成による祈祷が行われていました。
全成が、「政子の子は、千鶴丸が成仏すれば再び男の子が生まれる。お命を奪ったのは伊東祐親殿と聞いております。伊東殿が生きている限り千鶴丸様の成仏は難しいかと」と言います。おいおい!
その全成の言葉を聞いて、頼朝は廊下にいた梶原景時に目をやります。
その頼朝の視線を受け何かを感じた梶原景時・・。
両者瞳のコンタクト、なにやら起きそうな雰囲気マンマンです。
そのころ、八重は父・伊東祐親の髪を切っていました。仲睦まじい父と娘・・。
祐親は八重に「思うように生きよ。」と伝えます。
整髪が終わり、去ろうとする八重に祐親は「八重、お前、後ろ姿が母親に似てきたぞ。」と言います。
この親子の会話、なんかいい感じですね。ほのぼのですねええ。
しがらみがあった父と娘が和解に向けての和やかな雰囲気・・・
しかし・・・この和やかな雰囲気をあの男が一瞬にぶち壊します。
アサシン善児です。
八重が立ち去ると、不気味に、そして静かに善児が伊東祐親と祐清の前に現れます。
登場しただけで、一瞬に場の雰囲気を変えてしまいう善治。素晴らしいです。
そして、殺害という仕事を終えた善児が小屋から出てくると、外には、あの梶原景時が無表情で静かに待っていました・・・。この2人怖い・・・。
千鶴丸殺害の実行犯である善児が、今度は鶴丸殺害を指示した、千鶴丸の爺さんである伊藤祐親を殺害したのです。
アサシン善児は、これまで八重の子供・千鶴丸、北条宗時、八重の旦那・江間次郎、
八重の父伊東祐親・・と次々に静かに殺害しています。恐ろしい!!
(義時の怒り)
読経する頼朝のもとに、安達盛長が「すべて終わりました」と報告します。。。
なんとも不気味な連絡・・。
善児が2人を殺害した後に、義時が駆けつけます。
梶原景時は義時に「伊東祐親殿は、私が迎えに来たところ、御子息ともに自害なされました。」と告げます。
祐親と祐清の遺体は鎌倉殿の「すみやかにおさめよ」という指示で、すでに片付けられていました。
祐親の自害を信じない義時は、すぐに頼朝のいる御所に向かいました。
頼朝は、殺害を否定しました。
そんな頼朝に対して、義時は言います。
「人を許す心が徳になるのではないですか?それゆえ、お望みの子を授かるのではないでしょうか。」
義時の言葉に頼朝は
「産まれてみればわかることだ」と淡々と答えます。
一方、御堂にいた全成は、占いの結果に驚きます。
「千鶴丸が成仏できない。千鶴丸を殺めた人間が生きているから成仏できない」と…。
そして梶原景時は千鶴丸を殺めた善児を自分のもとで雇おうとしていました。
なんかおどろおどろしい人間関係が渦巻く第11話でした。
(つづく)
【感想】
前回は文覚と亀がいい味を出していました。そして、今回はアサシン善児。
本当に不気味です。ストーリーに不気味さを味付けしてくれます・・。
また、空気を読めないトンチンカン義経、余計なことをしますねえ。武芸に励めばいいのに。。見ていてひやひやします。
(CDを手に入れました)
すっかり「鎌倉殿の13人」のテーマ曲がなじんできました。
ついに「鎌倉殿の13人」のCDを手に入れました。
テーマ曲はもちろん大河紀行の音楽も入っています。
【鎌倉殿の13人 公式HP】