源平合戦の最終章・壇ノ浦の戦い・・
壇ノ浦が見下ろせる場所に
合戦の様子を描いた立派な壁画がありました。
(鮮やかな巨大壁画)
福岡県北九州市門司の和布刈(めかり)公園にある第2展望台には、
高さ3メートル、長さ44メートルの壁画があります。
この壁画は、山口県下関市にある赤間神宮が所蔵する「紙本金地著色安徳天皇縁起絵図」の一部をもとにした壇ノ浦の決戦が描かれています。
300mm×350mm×50mmの大きさの有田焼の陶板1400枚を貼って作った壮大な作品です。
この壁画は、第二駐車場に行く道沿いにあり、その鮮やかさで目立ちます。
壇ノ浦の戦いに関しては下をクリックして御覧下さい。
(壁画に書かれているもの)
壮大なスケールの壁画、では、この壁画の見どころを紹介します。
(八艘飛び)
義経を拡大して見ると。。。
重い鎧を着て、このジャンプ力!!しかも後ろを見てます!
(平家軍)
続いて、下の壁画に書かれた右の大きな船が平家の偽装船です。
この大きな船は、安徳帝や平家の大将が乗っている御座船に見せかけています。
その上の波間に浮かぶ女性は建礼門院(清盛の娘で安徳帝のお母さん)です。この方は、海中に身を投げましたが、源氏方に救出され京都の送られ尼になりました。
ちなみに二位尼(清盛の妻で、安徳帝のお婆さん)は、安徳帝を抱いたまま入水し心中しています。
【安徳天皇に関しては下をクリックして御覧下さい】
この壇ノ浦の戦いで、わずか8歳で亡くなった安徳天皇や平家一門を祀っているのが、海峡渡った向こう側、山口県下関市にある赤間神宮です。
【赤間神宮に関しては下をクリックして御覧下さい】
(イルカ)
合戦図にはイルカが描かれています。
この合戦の最中にイルカの大群が現れます。それを見た平宗盛が陰陽師に占わせますが、陰陽師は「イルカの向かってくる方にいる軍が負ける」と予言し、その通り平家軍が敗北します。
拡大するとイルカちゃんがいるのがよくわかります。
(壁画の向かいには関門海峡)
壁画の向かい側正面には展望台があり、ここからは関門海峡を見渡せます。
写真右が本州山口県下関市、左が九州福岡県北九州市門司区です。
それでは、対岸の本州。山口県下関市側からこの壁画を見てみましょう。
下の写真、左が本州山口県下関市、右が九州・福岡県北九州市門司区。
それをつなぐのが関門橋です。
で、写真右側の九州・福岡県北九州市門司区の関門橋のあたりをよく見ると。。。
関門橋の道路の上にある長い物。。気になりますよね・
赤で囲んだ部分です。
拡大すると・・・。そうです、この壇ノ浦合戦壁画です。こんなに大きいのです。
(図解説:壇ノ浦の戦い)
壇ノ浦の戦いをわかりやすく図解していたので、その案内図を撮影し下に引用します。
(関連)
壇ノ浦で亡くなった安徳帝を偲ぶ先帝祭が下関の赤間神宮で毎年開かれています。
2022年(令和4年)に参加しました。下をクリックしてどうぞ。
壇ノ浦で入水した安徳帝が実は生き延びていたという伝承地があります。
下をクリックしてどうぞ。
壇ノ浦の下関側のみもすそ川公園では、壇ノ浦の戦いの紙芝居が無料で上映されています。下をクリックしてどうぞ。
<<壇ノ浦合戦壁画への行き方>>
・車で行くのがお勧めです(ただし駐車場は駐車台数が少ないです)
・JR門司港駅から徒歩1時間弱
・JR下関駅からバス約10分、赤間神宮前下車、関門トンネル人道を通り(約15分)、
和布刈神社に行き、そこから山道で徒歩30分
源平合戦最終章・壇ノ浦の戦いを描いた素晴らしい壁画。
見事です!是非ご覧いただきたいです。