2千年前、
火山噴火で埋没した都市「ポンペイ」
そこには、
当時の人々の生活がそのまま残っていました!
(九州国立博物館でポンペイ展)
今回、福岡県の太宰府市にある九州国立博物館で、ポンペイの遺跡の展示会が開催されました。
ポスターの右下をご覧下さい。そう!「全展示写真撮影OK」なんです!!
(火山の爆発で埋もれた都市)
ポンペイはイタリアの都市ナポリ近郊にあった古代都市です。
紀元79年、ナポリ近郊にあるヴェスヴィオ山で大噴火が起きローマ帝国の都市ポンペイが火山の噴出物に飲み込まれます。
下の図で薄黒く囲まれた部分が79年の噴火の影響を受けた個所です。
この噴火でポンペイの町は火山灰で埋没し、当時の人々の生活様式や家財がそのままの姿で封印されています。まさに火山に埋もれたタイムカプセルです。
なおナポリ国立考古学博物館では、このポンペイ遺跡の遺物を収蔵しています。
(火山の中から現れた1900年以上前の遺物)
今回、九州国立博物館で開催されたポンペイ展では、日本初公開を含む120点が公開されています。
(音声ガイダンス、必ず利用しましょう!)
今回、音声ガイダンスを利用しました。首からぶら下げるヘッドホンタイプです。
作品の前に行き作品番号のボタンを押すと、その解説をしてくれます。レンタル料金は600円。
これは必ず借りましょう。便利ですよ!!これは非常に重要な事です!!
(噴火前の様子)
ポンペイは東西1600メートル、南北800メートルほどの中規模都市で東西に2本、南北に1本の大通りが走っていました。人口は1万人程度です。フォルムと呼ばれる中央広場、劇場、円形格闘場、浴場、運動場という公共施がありました。
こちらは、噴火前の火山の様子を書いた唯一の模写です。
(遺跡からわかる街の様子)
火山の爆発で埋もれた中から発掘された壁画、彫像、工芸品、食器、調理具などの発掘品の実物が展示されていました。
ここで驚くのは紀元79年頃の古代ローマの都市の繁栄と市民の暮らしぶりです。
左には布を売る人、金属の大皿を売る人が描かれています。
こちらは、楽屋での役者の様子の壁画です。
サテロス劇と言う滑稽劇の演者と思われます。当時、演劇では演者は仮面をつけていました。
左は笛に合わせ踊る練習をする人、中央の座った人は劇作家、右にはバンザイして衣装を着替えてもらう姿が描かれています。
ポンペイには遊女もいました。遊女が描かれています。
水道のバルブです。すでにポンペイでは水道が整備されていたことがわかります。
山のきれいな水を運び、街じゅうに水汲み場があり誰もが自由に使う事が出来ました。
当時ポンペイの貨幣もありました。
(人々の暮らし)
当時の市民の暮らしぶりもわかります。
これはケーキの方を取る物。。ケーキを作っていたんですよ!!
こちらは、目玉焼き機あるいは丸パンを作っていたと思われる調理器具です。
ライオン形3本脚付きモザイク天板テーブル、豪華です。
こちらは金庫。1900年以上前のものですよ!!これ今でも通用すると思いますよ。
市民の玄関に飾られていた番犬のモザイク画です。屋敷には番犬がいたようです。
モザイク画とは石やガラスを切って作った小さなかけらを張り合わせて作った絵です。
ポンペイでは家の床をモザイク画で飾っていました。
このモザイク画。21世紀の今でも通様しますよ!!
鴨のモザイクも見事です。
高貴な方がつけていたブレスレット(右)と指輪(左)。
ブレスレットは、細かいウロコまで刻まれたへび型ブレスレットです。
これ、1900年以上前の時代ですよ!!素晴らしすぎる!
(噴火当時の姿で・・)
焦げたパン、干しブドウ、イチジクがありました。
黒くなっているのは、火山の噴火で焼けてそのままの姿で残っていました。
ポンペイには町中にパン屋が、合計30件ほどあり朝早くから開いていたそうです。
会場はご覧のように多くの方でにぎわっていました。
(この頃、日本は・・・)
さて、ポンペイが栄えていた当時、日本はというと弥生時代でした。
ちょうど佐賀の吉野ケ里遺跡がありました。
この頃は、人々が水田で米作りを始めた時代で、米つくりや狩りで自給自足の生活をしていました。
人々の住宅は竪穴式住居で地面を掘って柱を建てそこに藁を敷いたスタイルでした。
年号で見ると
57年には 倭国の奴国王は、中国の後漢に使者送り、光武帝から「漢委奴国王」と刻まれた金印をもらいました。(「後漢書東夷伝」に記述)
79年がポンペイ火山爆発です。
<<ポンペイ展>>
開催期間:2022年(令和4年)10月12日(水)〜2022年(令和4年)12月4日(日)
開館時間:日曜日・火曜〜木曜日
9時30分〜17時00分(入館は16時30分まで)
金曜日・土曜日【夜間開館】
9時30分〜20時00分(入館は19時30分まで)
休館日:月曜日[ただし11月28日(月)は開館]
*夜間開館の実施については変更になることがあります。
<<九州国立博物館への行き方>>
住所:福岡県太宰府市石坂4丁目7-2
とにかく、うまいのだ!!
通販で日本全国購入できます。
火山の噴火で
当時のままの姿で残ったポンペイの品々を見て、
そこで行われていた
1900年以上前の人々の暮らし、
文化の質の高さに驚愕しました。