日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

MENU

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ネタバレあらすじ47話「ある朝敵 ある演説」

世帯平均視聴率が11・9%今回は前回から0・6ポイントアップ。

ではストーリーを見てみましょう。

(義時追討令)
1219年7月19日、摂関家九条兼実のひ孫・三寅が鎌倉に到着しました。

こうして政子が「尼将軍」となり、弟の北条義時が「執権」という新体制が確立しました。 

 

1219年7月、源頼政の孫で源氏の流れを組む源頼茂が反乱を起こし内裏を燃やします。
実はこの方、三代将軍源実朝賀式に参列し、実朝暗殺事件に遭遇している方ですよ。

この戦いは、すぐに収まり源頼茂切腹しますが、内裏が燃やされ焼け落ちます。同時に宝物も燃えてしまいました。
上皇から鎌倉に、この焼け落ちた内裏を再建修復の費用を捻出するように連絡が来ます。
しかし、鎌倉側は、鎌倉で起きた火事の再建が優先事項だとして、上皇の要求を先送りします。この対応に関して泰時や御家人たちは、鎌倉と京の関係が悪化するのではないかと危惧します。

一方、息子の政村を執権にしたいという野心まんまんの のえが政子のところに行って跡継ぎの話をしますが、相手にされず、のえのストレスがたまります。

 

上皇挙兵す!)

1221年5月15日、後鳥羽上皇は京都守護の伊賀光季を襲撃して死亡します。伊賀光季は、義時の妻・のえの兄、義時には義兄にあたります。

さらに上皇は、鎌倉の有力な御家人たちに義時追討の院宣を送ります。承久の乱です!
ここで大注目!!上皇からの院宣という事は、北条義時は朝敵になったということです。もし義時に加勢したら同じく朝敵となります。

【🔽承久の乱に関してはこちらも御覧下さい🔽】


後鳥羽上皇御家人たちに送った北条義時追討の院宣
その1つは三浦の館にも届けられます。三浦義村院宣を受け取ります。三浦館には
御家人の一人・長沼宗政が来ていて彼も上皇院宣を受け取ったことをあかしました。

(義時の動き)

後鳥羽上皇挙兵の知らせは、義時の耳に届きました。
御所には政子、義時、時房、大江広元三浦義村と長沼宗政が集まりました。この席で三浦義村も長沼宗政も自分の所に来た後鳥羽上皇院宣を見せ、鎌倉のために戦うことを誓います。

調べてみると、後鳥羽上皇は合計8人に院宣を出していたことがわかりました。

義時は、弟の時房と息子の泰時を呼び「これは、鎌倉を攻めこむ院宣ではない。私を追討する院宣だ。太郎、わしはお前が後を継いでくれることを何よりも喜んでおる。お前なら、鎌倉を任せることができる。私のために、鎌倉を戦場にはできない。」と言い、尼将軍政子の元にでかけます。
義時は、院宣には、「義時追討」と書かれているが「鎌倉を攻める」とはないので、
自分が犠牲になれば鎌倉を守れると考え、鎌倉を火の海にしないために京都の後鳥羽上皇の元に行くことを告げます。当然、政子はこれを許しません。

しかし、義時は「もとは、伊豆の片田舎の次男坊。それが、上皇様が口にするどころか、兵を差し出す。征夷大将軍源頼朝と並んだのです。面白い人生でございました。」と言い京都に行く覚悟です。

(演説)

義時は御家人たちを招集し、自分の決意を皆に話そうとします。
その瞬間、政子が現れ義時の発言を遮り、大江広元が用意してくれた文章を皆の前で
読み始めました。

「頼朝さまが朝敵を討ち果たし、関東を治めてこのかた、その恩は山よりも高く、海よりも・・・」しかし、途中で読むのを辞めます。
そして、自分の言葉で語りはじめました。

後鳥羽上皇が狙っているのは、鎌倉ではなく義時の首です。鎌倉を守れるなら命は捨てると、この人は言った。あなた達のために、犠牲になろうとした。もちろん、私は反対しました。しかし、その想いは変えられなかった。ここであなた方に聞きたい。あなた達は本当にそれで良いのですか?執権を憎む人が多いのは、私も知っています。彼は、それだけの事をしてきた。しかし一度たりとも私欲に走ったことはありません。ここで、上皇様に従がって西の言いなりに未来永劫なるのか。それとも坂東武者の世の中を作るのか。今こそ、戦って頼朝さまの恩にこたえる時です。向こうは、執権の首を差し出すと思っています。そんな卑怯な男は、坂東には一人もいない。そのことを上皇様に教えてやりましょう。ただし、敵は官軍。上皇様につきたいのであれば、止めはしません。」

この政子の演説に集まった御家人は心を1つにします。
さらに義時の息子の泰時が「ここにいる者たちに、そのような者は一人もいません。今こそ、一致団結し尼将軍を皆で守りましょう。執権殿のもと、敵を打ち払う。ここにいるたちは皆、その想いです。違うか~。」と叫ぶと御家人が雄叫びをあげます。
眼の病で見えなくなっていた大江広元の目が、このときだけはしっかりと眼を開きました。

さらに泰時は静かにこう言います。「執権殿、これが上皇様へ対する我らの答えです。」
尼将軍・政子は前回、妹の命を救って、今回は弟の命をも救いましたね。

来週は、いよいよ最終回。タイトルは「報いのとき」。
この「報い」とはなんでしょうか?
主人公・義時がなにか報いを受けるのか。それが何なのか?

野心満々の のえに対する義時の態度が最近キツいし、跡継ぎ問題で動きがちらほら
あるから、のえと義時のことかな?