日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

MENU

関門海峡の交通を守る 関門海峡海上交通センターを見学!


関門海峡を行き交う船舶が
安全に運行できるように
24時間の海上交通情報を流している
関門海峡海上交通センター」を見学してきました!


 海上交通センターとは?)
海上交通センターは、安全な海上交通船舶のために安全運行に必要な情報の提供と航行管制を行っている場所で、2023年(令和5年)5月現在、東京湾、伊勢湾、名古屋港、大阪湾、備讃瀬戸、来島海峡及び関門海峡の7箇所に設置されています。

 

関門海峡の安全を!関門海峡海上交通センター

2023年(令和5年)5月現在、全国7箇所に設置されている海上交通センターのうち関門海上交通センターは、本州と九州の間にある関門海峡の航行情報提供や、航行管制を行っています。

 

関門海峡海上交通センター見学)

2023年(令和5年)5月27日(土)、関門海峡海上交通センターの一般公開に参加してきました。
関門海峡海上交通センターは、福岡県北九州市門司の関門海峡に面した、御覧のような建物です。

建物の案内図です👇

見学できたのは4階の運用室とその上の屋上でした。ただし4階の運用室は機密上撮影が一切禁止でした。

 

関門海峡基礎情報)

関門海峡海上交通センターが管轄する関門海峡の基礎情報をお伝えします。
関門海峡一帯を行き来する船は1日平均1000隻、関門橋の下を通る船は、1日平均450隻で、時には、海上自衛隊の潜水艦が浮上して航行することもあるそうです。(推進2メートルなので潜水艦は潜るのではなく浮上するそうです)

関門海峡は、航路が狭いうえに曲がっていて、その上行き来する船が多く、さらに潮も強いということが重なる難しい海域だそうです。

潮の強さは、強い時は10ノットでおよそ時速18キロ。これは速度ではなく、土台になる海の部分が時速18キロ、つまり1時間に18キロも動く場所であり、そこを船が航行するのです。


(4階運用室)

その難しい海域である関門海峡の船の安全のため、関門海峡海上交通センターでは、
この地域を3つのエリア、ラッシュ時には4つのエリアに分け、ここを通る船の動きを
モニターし、無線で情報を流しています。例えれば、高速道路の高速道路情報センターの海上版といった感じです。

前述のようにこの運用室は撮影禁止なので、もらったパンフの写真やポスターの写真を引用し、説明します。

【引用:海上保安庁ポスター】

 

関門海峡海上交通センターでは、上記のように3つのエリア、ラッシュ時には4つの
エリアに分け、ここを通る船の安全情報をVHF無線で提供しています。

ここを通る500tトン以上の船は、船舶自動識別装置=AISを積んでいて、これを海上交通センターが受診して、船の識別符号、船名、位置、針路、速力、目的地などを海図に
表示しています。

また、300トン以上の船が通る時は、位置情報を通報するようにお願いしています。
各船は船名や行き先を無線で海上交通センターに伝え、それを聞いた係の人が1つ1つパソコンに打ち込んでいます。
こうして、どこの船のどのくらいの大きさの船がどこに向かって進んでいるかを把握し衝突や事故がないように日夜気を配ります。
なお、300トン以下の船は対象外との事です。

 

また、海難事故を防ぐために24時間体制で、例えば「船同士の距離をもう少し開けて下さい」とか「漁船があるから航行に気を付けて下さい」とか「右側通報を遵守ください」などと言った状況に応じた情報を送っています。
ここは、関門海峡の交通安全提供の場なのです。

【引用:第七管区海上保安部パンフレットより】

 

ここでは、船舶無線と船舶電話を使い関門海峡を行き来する船との情報を交換し、安全運転を目指しています。

【引用:第七管区海上保安部パンフレットより】

 

この管制官の方々は非常に神経を集中した作業であり、かつミスが許されない仕事なので1時間ごとに交代し24時間休まずに行っているそうです。

 

(屋上)

4階の運用室の上は屋上で、関門海峡が見下ろせました。双眼鏡もありました。

(船舶向けラジオ:関門マーチス)

屋上ではラジオが置かれ、そこから関門マーチスと呼ばれるラジオ放送が行われています。

海上交通センターでは24時間運用で船舶向けのラジオ放送を行っています。
このラジオは、MARINE TRAFFIC INFORMATION SERVICE の頭文字をとり、MARTIS:マーチスと言います。

日本語放送は、周波数1651キロヘルツで毎時間00分と30分に最大11分、英語放送は
周波数2019キロヘルツで毎時間15分と45分に放送しています。

放送では、管制対象船舶の入出航・入出港予定、混雑状況、潮流現況、気象状況及び
航行警報などを伝えています。

 

関門海峡海上交通センター

関門海峡海上交通センターへの行き方>

JR門司駅から小倉方面に徒歩15分程度
住所:福岡県北九州市門司区松原2丁目10-11

 

関門海峡海上交通安全のために
24時間情報を送っている
関門海峡海上交通センターに感謝します!

本当に有難うございます!