京都東山にある銀閣寺。
銀閣寺は、正式名称を東山慈照寺(ひがしやま じしょうじ)といい、金閣寺と同じく
そして、おっさんが好きな史跡の1つです。
銀閣寺を建てたのは8代将軍足利義政、この人は京都北山に金閣寺を建てた3代将軍・義満の孫です。
義政は、6代将軍だった足利義教と日野重子のもとに生まれた5男で、普通に考えれば
将軍職に就く可能性は低かったのですが、兄弟の早世により、1449年4月29日、室町
幕府の第8代将軍として就任しました。
しかし、義政は、政治にはあまりやる気がない人でした。
また、1467年には細川勝元と山名宗全による応仁の乱が起き京都は、約11年もの長い間、混乱状態が続きました。
(銀閣寺建設地は京都東山)
以前、この東山には浄土寺が建っていましたが、応仁の乱で焼け落ちます。
そこで1482年に、義政は、焼けてしまった浄土寺の跡地に「東山殿(東山山荘)」を
造営を始めます。
しかし残念ながら義政は、この東山殿の完成を見ることなくこの世を去ってしまいました。
足利義政の遺言で東山山荘を禅寺に改め、慈照寺が創建されました。
この慈照というのは、義政の法号である「慈照院」にちなんで名付けられました。
建物は二階建ての重層で、上の階がお寺、下の階が住宅の造りをとっています。
上層の禅寺様式の室は「潮音閣(ちょうおんかく)」、下層の住宅様式の室を「心空殿(しんくうでん)」といいます。
隠やかに生活したいと願う義政の気持ちを反映するかのように、東山殿は都に背を向けて建てられているそうです。
柿葺の屋根は30年に一度葺き替えられます。
(上からの景色が素敵)
銀閣寺の庭から道なりに山の斜面を登ったところに、展望台があります。
銀閣寺は上から見ると、また違った雰囲気でその素晴らしさを味わうことができます。木々の緑と建物、そして京都との街の風景、すべてを取り込んだ素晴らしい景色を作り出しています。
(明治期に撮影された銀閣寺)
昔から京都の観光地だった銀閣寺、100年以上前の写真がありました。
1903年(明治36年)に出版された「近畿名所」に記載された銀閣寺。
こちらは1907年(明治40年)に出版された「京都名所帖」に記載された銀閣寺
★いずれの写真も国立国会図書館ウェブサイトより
【銀閣寺公式HP】
<<銀閣寺への行き方>>
住所:京都府京都市左京区銀閣寺町2
電話番号:075-771-5725
拝観時間/営業時間:
8:30-17:00(3/15-11/30)
9:00-16:30(12/1- 3/14)
拝観料・料金:500円
京都駅で地下鉄烏丸線に乗車し「今出川駅」で下車。「烏丸今出川」バス停で102系統もしくは203系統のバスに乗り換え約15分ほどバスに乗り「銀閣寺道」バス停下車
【この地図の左下にある四角い写真をクリックすると航空写真に変わります。】
銀閣寺、この渋さがいいねええ。