日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

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大河ドラマ 光る君へ 第20話「望みの先に」ネタバレあらすじ 

平安時代の宮中を舞台にしたドラマ「光る君へ」。
第20話「望みの先に」ストーリーを見ていきます。

法皇に矢)
996年(長徳2年)に起きた「長徳の変」。
藤原伊周藤原隆家兄弟が花山法皇を襲った「花山院闘乱事件」とも呼ばれる政変です。
いきなり矢を射られた花山院。矢は院には命中しませんでしたが、院は、飛んできた矢に驚いて腰を抜かしました。
この騒ぎに屋敷の中から斉信が飛び出してきます。そして「院!大丈夫ですか?」と。。

ここで、この男が花山院だということに気がついた伊周と隆家は、従者たちを置いて逃げ去ります。
まずいです、非常にまずいです。院に矢を放ったのです。一歩間違えれば院に矢が当たり、死んでいたかも知れません。これはまずいです!!
この乱闘で当事者たちは無事でしたが、従者が2人、その乱闘で亡くなりました。また伊周の者も捕まります。これで弓矢を射たのが誰かがわかります。万事休す。

斉信は早速、道長に報告します。花山院は斉信のもう一人の妹=儼子(たけこ)の元に通っていたらしいのですが、光子の愛人だった伊周がこれを勘違いしたのです。
なんたる勘違い!!悪い時には悪いことが起きてしまうものです。
詳細を知った帝は、伊周と隆家に謹慎を命じ、定子にも、決して身内に会ってはならぬと申し付けます。まあ当然です。

(除目)
為時が淡路守に任じられました。長年無職の浪人生活をしていた為時に、ようやく職が見つかったのです。国司の任が決まり、まひろ一家は大喜びです。淡路は下国で、任期は4年です。

前回、詮子が道長にゴリ押しした源国盛が登場し詮子と道長に会います。源国盛は越前守に任命されたのです。漢語が得意ということで選ばれましたが、文章博士に代筆だったとのこと。
そんほか会話を交わすうちに頼りにならず根っからの馬鹿そうなポンコツだということが事がバレてしまいます。その姿を見て推薦した詮子も、源国盛のだらしなさに落胆します。

漢詩
一方、まひろは宣孝から、父・為時が宋の国へ行きたくて密航を企てたことがあったと聞かされます。為時は、大学に通っていた頃、行方不明になり、宋に行こうと船に潜り込みましだが、失敗したとのことです。

越前守に国盛が任命されたと聞いたまひろは、父・為時ならば宋の言葉も解し、役に立つはずと残念がりました。

すると宣孝は、まひろに除目の後に任地が変更されることも、たまにあるということを告げます。それを聞いたまひろは、ある行動に出ます。

まひろは申文を装って帝に詩を送ったのです。
そして道長が、ある申文を取って読むと、そこには為時の名前が記されていました。

「苦学寒夜 紅涙霑襟 除目後朝 蒼天在眼」

苦学の寒夜 紅涙 襟を霑(うるお)し 除目の春朝 蒼天眼に在り ー藤原為時

この漢詩の意味は下記です。

貧しくて冬の寒さに耐えて学問をしていると
涙は血の涙となって襟を潤します
除目に選ばれなかった翌朝の天は
青く澄み渡り眼にしみる!!

この文を目にした道長は自宅に戻り、まひろからもらった文と照らしあわせます。
そしてこの漢詩がまひろのものだと確信します。
道長は、翌日、この漢詩を帝に見せ、既に任官されている国盛では、越前守は務まらないと助言しました。
こうしたまひろの動きが実を結び、為時が越前守に任命されます。大逆転です。

(父の想い)
為時は、まひろに「従五位下の叙爵も、淡路守の任官も、越前守への国替えも、全て道長様のお計らいだ。そしてそれは道長様のお前への思いとしか考えられぬ。父はもうお前の生き方をとやかくは申さぬ。道長様とお前のことは、わしのような堅物には計り知れぬことなのであろう。そこに踏み込むこともせぬ。ただ、何も知らずに越前に赴くことはできぬ。まことのことを聞かせてくれぬか」と言います。

まひろは、「道長は、おつきあいした男性であり、都にいては一緒になれぬからと、2人で遠くの国に逃げようと語り合ったこともあったが、すべては遠い昔に終わったこと。越前は父上の力を生かす最高の国だから胸を張って行きましょう。私もお供いたします。」と応えます。

(呪詛)
一方、帝の母の詮子が病で寝込んでしまいました。
道長の妻・倫子は周辺を探させます。すると、床下から、さらに詮子の寝所の香炉の中にも呪詛の札が・・・。 
詮子は「中宮は私を嫌っておる。伊周は道長を恨んでおる。あやつら、私と道長を呪っておるのだ。恐ろしや、恐ろしや…許すまじ!」と言います。

道長はこの事態に怒りますが、妻の倫子は「このことは、私にお任せいただけませんでしょうか。屋敷内で起きたことは、私が責めを負うべきにございます。こたびのことも、私が収めとうございます。殿はどうぞ、内裏でのお役目に専念くださいませ」と。
道長「されど、女院を呪詛するは、帝を呪詛するに等しいのだぞ」
倫子「それゆえに、間違いがあってはなりませぬ。私にお預けくださいませ」
道長「あ…そうか。では、そなたに任せよう。このことは帝にも申さぬ。それでよいな」
倫子「はい、ありがとうございます」

このやりとり。。何か含みがありますね・・

流罪
藤原実資は、「伊周が叔父の高階成忠に命じて詮子と道長を呪詛した、さらに。「証言を得ておりますので、間違いはございません」と報告します。これを聞いた一条天皇は「身内とて罪は罪。厳罰に処せ」と激怒します。

兄弟の不祥事により、中宮定子は内裏を出ることを命じられ、実家である二条北宮に移ります。伊周は、呪詛などしていないと反論します。

高階貴子は、斉信に口添えを頼みますが、斉信は難しいと断りました。。
斉信は、ききょうに伊周が逃げたら知らせよと命じます。

謹慎中の伊周が道長のもとにやってきて「呪詛はしていないと帝に話してほしい」と懇願しますが、道長は決めるのは帝であると回答します。
さらに中宮定子も一条天皇の下にやってき兄と弟の罰を軽くしてくれとたのみます。しかし、院に弓矢を放ったという罪は軽くなるわけがありません。

結局2人は死罪は免れ、伊周は大宰府へ、隆家は出雲へ流罪となります。
そして朝廷では藤原道綱中納言藤原斉信が参議に昇進しました。

(貴方様の世)
安倍晴明のもとへ道長がやって来ました。
晴明は、重要なのは貴方様の世になること今後、隆家は道長の力となり、伊周は道長次第だと述べました。

中宮
中宮定子に仕えていたききょうはまひろのもとに来て「中宮様が心配、一緒に行ってくれ」といいます。そして変装し、屋敷に忍び込みます。これが大河ドラマにしては珍しい、アホみたいな姿です。

そこに、藤原実資が伊周と隆家を捕えるためにやってきました。伊周は「どこにも行かぬ」と逃走。隆家は高階貴子に「お健やかに」と別れを告げます。
定子は刀を奪い「寄るな!」といい自ら髪を切り落とし自ら落飾ました。この時代、中宮クラスの高貴な女性が髪を切るというのは、非常に重要な意味があります。そして同年夏に二条宮が全焼し、秋には母・貴子も没するなどの不幸が相継ぎます。

 

さて次回からは「越前編」がスタートします。