2025年(令和7年)、この年の半分となる6月30日、
九州は福岡県の太宰府に行きました。
16時から大宰府天満宮で行われた
夏越しの大祓=水無月の大祓に参加しました。
(夏越しの大祓)
6月30日、宮中や全国の神社では「夏越しの大祓」という行事が開催されます。
これは12月31日に開催される「年越しの大祓」とともに半年ごとに斎行される大祓式です。
大祓式は、日常生活の中で知らず知らずについた罪や穢れを、人の形をした「形代(かたしろ)」にうつして祓い清め、明日から心新たに過ごせるようにと、お祈りする神事です。
夏越しの大祓いは各神社によってスタイルが微妙に違います。
(太宰府天満宮の夏越しの大祓)
福岡県太宰府市にある太宰府天満宮は、学問の神様・菅原道真を祀る神社として、全国的に有名です。
大宰府天満宮の本殿は修復中のため、この日は仮本殿でした。
大宰府天満宮で有名な太鼓橋です。青い空と木々の緑・・実に綺麗な風景です。
2025年(令和7年)6月30日(月)16時、その太宰府天満宮で開催された夏越しの大祓に参加してきました。
(2025年:令和7年の太宰府天満宮の大祓いは、
なんと27歳外国人女性と!!)
ここ数年、毎年のように太宰府天満宮の夏越しの大祓に参加していますが、今回はなんと27歳の外国人女性と行動を共にしました。
女性に縁がないおっさんがなぜ27歳の女性と・・・。
実はこういう理由がありました。
大宰府天満宮に行くには、西鉄大牟田線で福岡天神駅から二日市駅に行き、そこで大宰府線に乗り換え、2駅で太宰府駅に着きます。
今回、おっさんは、このルートで西鉄電車に乗りましたが、偶然外国人女性の隣に座りました。
と、その女性が英語で「大宰府に行くにはどうすればいいのか」と尋ねてきました。
そこで二日市で降りて電車を乗り換えればいいことを伝えました。これは高校の時に英語の授業で習ったchange trainsを使った英文にすればいいので、すぐに回答できました。
その女性は初めての日本訪問で大宰府に来たというので、本日16時から儀式があることを教えると「知らなかった。今日はラッキーだ」と喜んだので、これも何かの縁だと思い「じゃあ、案内してあげる」という流れとなりました。
太宰府駅から太宰府天満宮は徒歩10分程度です。
夏越しの大祓は16時開始ですが、その1時間前の15時に、参道横のテントで受付が始まりました。
初穂料1000円を納めると紙をもらいます。
この中には、「形代(かたしろ)」という、人をかたどった紙の人形 と「切麻(きりぬさ)」という、紙吹雪のような小さな紙片の集まりが入っています。
切麻は、紙を小さな正方形に細かく裁って刻んだものです。
この仕組みを含めた外国の方に神事を英語で説明することはすごく難儀でした。
(式典開始)
受付を済ますと、楼門前の参道に並びます。
この日の気温はNHKニュースによると36.2度!!ほとんど体温です。正直暑いです。
太鼓をたたく音が響き、16時より楼門前にて、大祓式が始まりました。
太宰府天満宮の、夏越しの大祓いは、楼門前にて神職の方が大祓詞を唱えるスタイルです。
まず神職が「大祓詞」を唱えます。
そのあと、宮司が「形代(かたしろ)」と 「切麻(きりぬさ)」を清めます。
参加者は、まず受付でもらった切麻を、左、右、左の順に身体にふりかけ清めます。
次に「形代」で身体をふき、半年間の罪穢れを遷します。
そして形代に、大きく息を三回吹きかけ身体の内にある罪・穢れを移します。
(形代焼納祭)
半年分の罪・穢れを移した形代は、参道横の広場に設けた、浄火(じょうか)でお焚き上げをして、祓い清めます。
金網の中で形代をたきあげます。
こうして、最後の1人が終了するまで形代焼納の儀は行われ、16時35分に修了しました。
(茅の輪くぐりは???)
ここで、気になった事・・・夏越しの大祓というと東京では、茅の輪くぐりですが、
今回、太宰府天満宮の夏越しの大祓には茅の輪はありませんでした。
どうも九州では、茅の輪は旧暦6月30日にあわせて、7月末にあるようです。
下の写真は、東京杉並の天沼八幡宮の茅の輪です。
<<夏越しの大祓が行われた太宰府天満宮への行き方>>
西鉄太宰府駅から徒歩10分以内
住所:福岡県太宰府市宰府4-7-1
(太宰府といったら・・)
さてさて太宰府と言ったらもちろんこれ=梅ヶ枝餅ですよ。
今回ご一緒した外国人27歳の女性と食べました。この味、外国人にも人気でしたよ!
さらに太宰府は古くからの政治の都市。
古くから日本に伝わる神事:夏越しの大祓い。
皆さんも是非参加してください