NHKが大みそかの夜に東京渋谷のNHKホールから生放送する毎年恒例の
「NHK紅白歌合戦」。
この紅白歌合戦が初めて放送された、第1回放送が1951年(昭和26年)1月3日です。
そうです、この時はまだ、大みそかに放送していないのです。正月番組でした。
「紅白歌合戦」は、大みそかの夜に生放送する番組で、女性アーティストを紅組、
男性アーティストを白組に分け、対抗形式で歌を歌い今年1年を締めくくる歌番組です。
そのスタートは正月のラジオ番組でした。当時はまだTV放送はなく、国民の娯楽の主流はラジオでした。
第1回の放送をした1951年(昭和26年)は、日本は太平洋戦争にやぶれGHQに占領されていた時代で、朝鮮半島では朝鮮戦争が起きていました。
敗戦から6年のこの年の7月に第1回プロ野球オールスター戦が開催され、9月には日本初の民放ラジオが開局し、また力道山がプロレスデビューしたりと、娯楽も少しずつ始まり世の中が落ち着いてきました。
ラジオ放送から始まった「紅白歌合戦」は、1953年(昭和28年)の第4回紅白からは
テレビとラジオの同時放送になりました。といってもまだまだTVは普及していなくてラジオが主流でした。
(視聴率7割以上が当たり前の時代)
この紅白歌合戦、かつては視聴率7割、8割を記録していて、7時のニュース終了後に
23時過ぎまで放送していたこともあります。
調べてみると、紅白歌合戦は、1968年(昭和43年)に81.4%を記録しています。
これは今までの全TV番組史上最高視聴率となっています。
視聴率8割超えですよ!!他の民放テレビ局はこれはきついですよね・・。
おっさんが子供の時は、1970年~80年代は、大みそかの夜は、TBSでレコード大賞があり、その放送終了後にNHKに向かい紅白にも出る歌手がいました。
(紅白歌合戦に関する疑問)
12月になると、巷では紅白歌合戦の話題が出てきます。
紅白の出場歌手や司会、選曲、衣装などをNHKだけでなく民放も芸能ニュースで紹介していますが、「なんで民放がNHKが放送する紅白の宣伝をしているんだ?」と驚いていました。
それだけ、世間が感心しているという事ですね。
しかし、全然ヒットしていない曲、街中で全然流れない曲なのに紅白に選ばれる歌手、
その年にヒットした曲ではなく昔の歌を歌う歌手、紅白で初めて耳にする全然知らない曲など、なんでこの人が紅白に出るの?と思ったことも何度もあります。
あと、紅組と白組しかいないのに勝った方が「優勝」というもなんか大げさだなあと
感じています。単に「勝利」でいいんじゃないかと。
しかし、社会人になり、たまたま大みそかの紅白歌合戦の放送前の時間に、会場となる
渋谷のNHKホール前を通ったことがありますが、人が並んで長蛇の列を作っていて
非常に活気を帯びていたことを感じたことがありました。
紅白歌合戦は大みそかの風物詩として定着していることを感じました。
「1年の締めくくり」の代名詞となったこのNHKの紅白歌合戦の放送が延期や中止
されことは1度もありません。
その紅白歌合戦が初めて放送されたのが1月3日でした。