2022年(令和4年)の冬に、普段は一般公開されていない寺が、特別に公開されると
いうことで見て来ました。
京都市上京区にある臨済宗円通山本山の寺院・興聖寺」(こうしょうじ)です
興聖寺は江戸幕府が開かれた年=1603年に、虚応円耳(きいんえんに)という僧が開山し、大名で千利休の高弟の茶人でもある古田織部により建てられます。そのため “織部寺”としても知られます。
この古田織部という名前、恥ずかしながらおっさんは知りませんでした。この織部さん、この周辺ではかなり有名な方とのことです。
この寺は、江戸時代には後陽成上皇や後水尾天皇の勅願寺となり繁栄しました。
(通常は非公開だが今回は特別公開)
興聖寺は、通常は非公開ですが、京都市と公益社団法人京都市観光協会(DMO KYOTO)が主催する第56回 京の冬の旅「非公開文化財特別公開」で2022 年1月8日(土)~3月 18 日(金)に公開されました。
めったに中を見ることができないとの事なので、このチャンスを逃すなと今回見てきました。
(本堂)
興聖寺の本堂には、中央に御本尊である釈迦如来、その左に達磨大師、右に弥勒菩薩が祀られています。
この建物は当初は仏殿として建てられましたが、のちに仏法を説く場所になり、現在は本堂として使われています。
(方丈)
方丈とは、法要、法話、精進料理をふるまう斎会(さいえ)などが行われる広間のことです。
ここには杏橋 幹彦「青波の襖」という海中写真が奉納されています。鮮やかな青です。
天井にも見事な絵が。。
(降り蹲踞(おりつくばい))
興聖寺の庭には「降り蹲踞(おりつくばい)」がありました。
これは、地面を深く大きく掘り下げた穴に螺旋状の石段を作り、降りた先に手水鉢を
据えたものです。
側面には石像がありました。
(茶室)
興聖寺には雲了庵と青松庵というふたつの茶室があります。雲了庵は織部の院号から名付けられた茶室で、織部の木造が祀られています。青松庵は織部の妻の院号から名付けられました。
電話 075-45-4722
(午前 九時〜午後 六時)
特別公開の興聖寺、海の青さが素晴らしい襖や
降り蹲踞(おりつくばい)が印象的でした。