京都にある大徳寺は鎌倉時代の末期1315年に創立され、20を超える小寺=塔頭(たっちゅう)が集まっている禅宗の寺院です。
桃山時代には豊臣秀吉が織田信長の菩提を弔うために総見院を建立しています。
(山門)
朱色の見事な建物の山門。
山門とは、龍宝山の門、三門とは、三解脱門(空門・無相門・無作門)のこと。
ここの二階部分が、千利休居士によって増築され、金毛閣と称されました。
そして寺は上層に雪駄を履いた利休の木像を安置しました。
そのため、門を通る者は利休の足下をくぐる形になります。これが豊臣秀吉の怒りを買って利休に切腹を命じた原因の一因となったと伝わります。
(24の塔頭)
大徳寺には塔頭が24あります。
2021年現在、常時拝観可能な塔頭は龍源院、瑞峯院、大仙院、高桐院の4か院のみで、大部分の塔頭は参詣を受け付けておらず、特別拝観でたまに公開する寺があります。
(特別公開:聚光院・じゅこういん)
2022年(令和4年)冬に聚光院(じゅこういん)が特別公開されたので見てきました。聚光院は1566年武将・三好長慶の菩提を弔うために創建されました。
狩野永徳と、その父松栄の「花鳥図」「瀟湘八景図」「琴棋書画図」など国宝の障壁画の複製が飾られています。
永徳の下絵を元に、利休が作庭したと伝わる「百積の庭」や、茶室「閑隠席」と「桝床席」の二つの名席もありましたが、ここは撮影禁止でした。
(龍源院・りょうげんいん)
龍源院には5つの庭園があります。いい感じの庭です。
(瑞峯院)
瑞峯院は、1535年、キリシタン大名・大友宗麟が創建したと言われるお寺です。
表門や唐門は創立当時のものです。瑞峯院には3つの庭園があり、どこも趣が感じられます。
(高桐院)
「高桐院」は、竹林が綺麗です。
【大徳寺公式サイト】
<<大徳寺への行き方>>
・京都市営地下鉄烏丸線北大路駅から京都市営バスで約5分、「大徳寺前」下車
住所:京都市北区紫野大徳寺町53 電話075-491-0019
京都の寺を訪れ風情や趣きを感じる・・・・
なかなかいいもんです