2022年(令和4年)12月10日(土)
山口県下関市にある壇之浦海岸で
赤間神宮の
「しめなわ祭」(注連縄祭)が
執り行なわれました。
(海の安全と豊漁を願う神事)
このお祭りは、赤間神宮が行う儀式で、壇之浦の海中にある烏帽子岩に神官が注連縄(しめなわ)を張り航海の安全と豊漁を願う神事です。
(赤間神宮本殿での神事)
午前10時、赤間神宮本殿で壇ノ浦漁協関係者が出席した事が行われました。
おっさんは漁協関係者ではないので、本殿の外から見学です。
本殿では祝詞奏上や巫女の舞が行われました。
本殿での神事は20分程度で終了し、今回締め代える、しめ縄が運び出されます。
新しいしめ縄は、ここ赤間神宮から壇ノ浦の烏帽子岩まで歩いて運びます。
そのしめ縄を見せてもらいました。大人の腕と同じくらいの大きさです。全長5m、重さ20kgだそうです。
この日は快晴!雲がない青空と赤間神宮の朱色がすごくいい感じです。
(宮司・巫女さん船に乗る)
目的地の烏帽子岩に向かう途中、一行は二手に分かれます。
宮司の2人と巫女さんが漁港で漁船に乗り込みます。
巫女さんの足元には太鼓があるのがわかります。
こうしてこちらは海路で烏帽子岩に向かいます。
(立岩伏見稲荷神社)
一行の目的地は、立石稲荷神社の対岸にある烏帽子岩です。
館山稲荷神社は、壇ノ浦には屋島の合戦で敗れ西に下った平家が京・伏見稲荷の分霊を勧請して祀ったと伝えられています。
【立岩稲荷神社に関しては下をクリックして御覧下さい】
烏帽子岩は、立岩稲荷神社の国道9号線を隔てた正面にある、壇ノ浦海岸にポツンと
浮かぶ高さ約3mの大きな岩です。
この岩は、形が烏帽子(えぼし)に似ていることから烏帽子岩といい、立石稲荷神社の御神体と呼ばれ、海難防止の守り神として地元の漁師たちから敬われています。
まず先ほどの漁船部隊が先に到着しました。
(しめ縄到着)
続いて、赤間神宮から歩いて運んだしめ縄も到着しました。
先に到着した漁船部隊は烏帽子岩の前で停止して待機しています。
この日の関門海峡の潮の流れが速いようでした。
(しめ縄代え始まる)
まずは、烏帽子岩に脚立を立てます。
そこに 新しいしめ縄を持った宮司さんがやってきます。
そして、脚立を使い烏帽子岩に登ります。
新しいなわを岩にかけます。
ふらつくことなく 新しい縄が烏帽子岩に締められました。
さらに御神酒も。
こうして、2022年(令和4年)のしめ縄祭も無事終了。
しめ縄祭は、昔、大雨、台風、火災、疫病など悪いことが続いた時に、「倒れている
烏帽子岩を起こせば災害がなくなる」と立石稲荷の神様のお告げがあり、そのお告げに従いこの大石を起こしたところ、災害がなくなったとされる故事に由来します。
<<しめ縄祭が行われた烏帽子岩への行き方>>
JR下関駅からバス12分「みもすそ川」下車、徒歩3分
住所:山口県下関市壇之浦町6番
問い合わせ 赤間神宮 083-231-4138