日本で珍しい巨大古墳の石室の中に不動明王を祀った
不動神社。
年に3回しか公開されません。
その年初めの第1回公開日に見てきました。
(宮地嶽神社の奥の宮八社の1つ)
宮地嶽神社の本殿裏には奥の宮八社へ続く参道があります。
その参道は坂道になっていて、のぼっていくと奥の宮八社の内の一つ奥之宮三番社不動神社につきます。
この不動神社は古墳が本殿になっています。
中をよく見ると・・・・。
ここは日本一の大きさを誇る、横穴式石室古墳の内部に不動明王が祀られています。
年に3回だけ御開門され、古墳内部に入ることができます。
2023年(令和5年)1月28日(土)がちょうどその公開日だったので中に入って来ました。
突き当りに不動明王が祀られています。石室の中と言うので独特の雰囲気があります。
左右にある石室に使われている石はご覧のように巨大な切石です。
となりにおっさんが立つとその大きさがわかると思います。
こちらは内部から入り口を見た写真です。
一つの石が高さ幅とも約五m奥行き数mに及ぶ巨石八つで左右を囲んだみ日本最大級の石室です。
(日本最大規模の横穴式石室古墳)
不動神社の内部の横穴式石室は全長23m、最人幅2.8m、天丼までの高さは最大3.1mです。これは奈良県橿原市の見瀬丸山古墳の石室の長さ28.4mに次ぐ全国2位の規模を持つ横穴式石室古墳です。
【引用:「宮地嶽」110号 令和5年1月号4・5頁より一部加工して引用しました】
(地下の正倉院)
不動神社の本殿となっている宮地嶽古墳は直径34メートルの円墳で江戸時代の1741年、山崩れにより見つかりました。そして、この立派な古墳に感動し、この石室内に
不動尊をお祀りしたそうです。
この古墳からは、金の鐙(あぶみ)・冠(かんむり)・馬具類・大太刀など、約三百点の宝物が出土し、20点が国宝に指定されていて「地下の正倉院」と呼ばれています。
(石室公開は年3回)
不動神社は、通常は建物から拝殿に入る古墳の入口に祭壇が置かれていて、普段はそこでお参りをします。年に3回だけ大祭日に、中の石室が公開されます。
[不動神社 大祭日]
・一月二十八日 初不動祭(孝養ローソク神事)
・二月二十八日 春季大祭(ぜんざい祭り)
・七月二十八日 夏季大祭(水神社 そうめん流し)
【不動神社公式HP】
<<不動神社への行き方>>
宮地嶽神社 奥の宮不動神社(おくのみや ふどうじんじゃ)
JR福間駅下車、駅前よりバスやタクシーで約5分
徒歩にて30分程度(いい散歩です)
JR福間駅から西鉄バスが常時運行しています
宮地嶽神社前にて下車
巨大古墳の石室の中に不動明王を祀った神社。
不思議な雰囲気でした。