日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

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戦争証言者や歴史を守る会の高齢化が深刻化・・・

おっさんは年に数回、戦争関係の講演をしたり、
戦争関係者の会合に参加しています。

しかし、深刻な問題を痛感しています。
それは、体験者や関係者の高齢化です。

 

(太平洋戦争開戦から80年以上が経過)
1941年(昭和16年)12月8日、真珠湾奇襲を皮切りに、3年8か月にわたる太平洋戦争が始まりました。

このブログを書いているのが2023年(令和5年)ですから、開戦から80年以上がたっています。
単純に計算して開戦当時20歳だった方は100歳を超えています。
終戦の時に10歳だった人でも、2023年(令和5年)の段階で90歳近いわけです。
一方、2021年(令和3年)の男の平均寿命(0歳の平均余命のこと。以下同じ)は 81.47年、女の平均寿命は87.57年です。

ということは、戦争体験者・空襲体験者・戦時中の暮らしを体験した方でご存命の方で、しかも健康な方と言うのは非常に限られています。

 

(進む高齢化)

おっさんは、よく慰霊祭に参加します。ここでも高齢化という大きな壁に直面しています。

2022年(令和4年)8月7日、B29に体当たりをして北九州の空を守った、その慰霊祭に参加してきました。この慰霊祭には、B29の体当たりを目撃した人がいました。
当時はB29への体当たりを見た人も参加したそうですが、その数も年々減っているそうです。


2022年(令和4年)11月13日(日)に参加した 人間魚雷回天の慰霊祭。
回天関係者は数人しかいませんでした。

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2023年(令和5年)4月16日にガダルカナル島慰霊祭に参加しましたが、数年前まではガダルカナル島に行かれた経験をお持ちの方が数人いました。
しかし、2023年(令和5年)はいませんでした。

 

2023年(令和5年)8月6日、広島の原爆式典に参列しました。被爆者の平均年齢が85歳を超えました。

(戦争経験者が次々と・・・)

おっさんは、これまで太平洋戦争に従事された方や空襲体験者、戦場に行かれた方、
南京陥落に参加した方、特攻隊の出撃を見送った方、特攻隊員、人間魚雷回天の乗組員、広島・長崎原爆体験者、疎開体験者、インパール作戦経験者、満州から引き揚げた方など3000人以上の方々に直接お会いし、当時のお話を伺っています。
そのほとんどが1986年(昭和61年)から2015年(平成17年)の期間です、当時はそういう経験をされた方もご存命で記憶もしっかりしていました。
しかし、ここ数年はそういった貴重な経験・体験をされた方々で鬼門に入られた方が、多いのが実情です。
つい先日もネット上で、「戦争体験者を紹介して下さい」と言われましたが、もうご存命の方がいなくて紹介できませんでした。

つまり・・・貴重な体験をされた方々の高齢化が進み、そのリアルな証言をお聞きする機会がだんだん減ってきているのです。

(戦争を語り継ぐ会も・・)
高齢化が進み戦争体験者の数が少なくなっているのと同時に、戦争を語り継ぐ会、それ自体にも高齢化の波が押し寄せています。
おっさんが毎年のように講演に呼んで頂いている戦争を研究するある会議が九州の地方都市にあります。この会は、おととし結成30周年を迎えました。
しかし、その会のメンバーも高齢化が進み、構成メンバーが80代が中心となり身体に不調を抱え、また後継者となる若手がいなくて、会を存続するかどうかが大きな問題となっています。

戦争体験は、
体験をされた方からの直接聞いた生の情報が重要です。

しかし、
その貴重な情報をお持ちの方に
高齢化の波が押し寄せています。

今後も、可能な限り戦争体験者の声をお聞きし、
「何が起きたか」を記録し語り残していこうと思います。
勿論、このブログでも随時紹介します。