日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

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【実録:ノンフィクション】SNSとYouTubeで誹謗中傷された議員、精神崩壊寸前から奇跡の当選へ

2025年(令和7年)夏の衆議院選挙。
ある地方都市での選挙戦で、
一人の候補者が体験した
“ネットによる激しい落選運動”の実態を
紹介します。
SNSYouTubeで虚偽情報が何度も流され
それを拡散され、
精神的に追い詰められながらも、
なんとか当選を果たした議員の戦いとは──。

(選挙とSNS
2024年(令和6年)に起きた東京都知事選挙兵庫県知事選挙では、SNSを駆使した選挙運動が話題となり注目されました。

また兵庫県知事選挙終了後には、SNSでの攻撃を苦にしたとみられる関係者の自殺も起きています。
今や選挙ではSNSが占める割合は重要です。
(ある地方都市の選挙にて)
2025年(令和7年)夏の衆議院選挙の時でした。
このとき、YouTubeとX(旧Twitter)を使った、悪質な、しかも激しい落選運動が現実に起きました。
対象となったのは、特定の主義主張を持つわけでもない、一人の現職議員(無所属)。
別にその議員が悪いことをしているわけではないのですが、日頃から、その議員に対するアンチグループがいて、何をやっても、ことあるごとにX(旧ツイッター)上で攻撃するアンチ的発言を行い攻撃していました。
さらに、YouTuberが投票が始まる半年前から誹謗中傷動画を次々と投稿し始めました。
(「サヨク」「過激派」と決めつけた動画を大量作成)
あるyoutuberがその議員に対し、「サヨクだ」「過激派だ」「国賊だ」と決めつけた動画を複数作成しyoutubeに何度もupし「次の選挙では、この人に投票するな。」「こいつが当選したら民主主義が崩壊する」などと毎回映像で呼びかけていました。
まあ、「いまどき過激派がいる」というのも、よく考えるとおかしな話ですが。相手はそう決めつけてきます。

彼らは、ネット上で拾ってきた、その議員が集会などで演説している写真を都合のいいように加工し「赤軍派だ」とか「左翼勢力だ」と決めつけたサムネイルを作成し、さらに映像に対し悪意に解釈した思い込み内容で構成した動画を作成X(旧ツイッター)で拡散しました。
しかもシリーズとして複数作成しています。
そして同チャンネルは、これらの動画を通じて、「この議員が選ばれたら街は滅びる」と主張し、「反社会的破壊活動へと導くこの議員への投票をしないように」と呼び掛けていました。まったくひどいものです。

この動画やyoutuberの主張に対し、議員はこれまで一貫して「過激派とは関係ない」「中核派ではない」と否定しています。
しかし、その後もyoutberは虚偽の情報を用いた動画を作成し続け、配信を続けています。
また、この投稿を見た人が「それはおかしい。かたよった発言だ」と言うとyoutuberは「あなたは左翼だ!」とか「自分の動画で自分の主張をして何が悪いんだ」と反論し考え方を改めようとはせず、逆に「私たちが正義だ」と自分の主張を強め、ますます過激な内容を発信していきます。

(偽情報動画の影響を懸念)
このYouTuberは、選挙期間中シリーズとして毎日のように誹謗中傷動画を投稿していきます。
そのため、この動画の内容を信じることで選挙への影響が懸念されていました。
それを見た一部のユーザーがXで拡散し、議員を非難するコメントが相次ぐようになり、選挙中に議員が参加した集会では、見知らぬ人から「YouTube見たけど、あなたってひどい人ですね」と言われるようになっていきました。

 

議員本人は「私は連合赤軍でも中核派でもない」と否定し続けました。
しかしYouTuberは投稿をやめるどころか、過激さを増していきます。

動画のコメント欄ではアンチたちが「そうだそうだ」と賛同するなど、ネット上には奇妙な空気が広がっていきました。

議員は、度重なるこのようなネガティブ動画による印象操作により、精神的な負担を強いられ、精神科に通いはじめ、精神安定剤と入眠剤が手放せなくなりました。
そして時折、絶望的になり家出をしたり、自殺を考えるなど精神的に追い詰められ、身体が動かないこともありました。
yotuberの標的にされた議員は、精神的にダメージを受けていたため選挙準備不足は否めず、選挙運動は出遅れた形となりました。
アンチからは「〇〇議員は不倫をしている。このような人を当選させてはいけない」や「議員はお金を不正受給している」と書いた議員の評判を落とす怪文書もまかれました。とにかくひどいんです。
このような状況の中、議員は毎日、入眠剤精神安定剤を服用しながら選挙カーで各地を回っていました。

こうして議員は精神的にギリギリの状態でなんとか選挙戦を戦い抜きました。
(誹謗中傷にめげずに当選)
選挙は即日開票でした。
選挙開票当日の夜、youtuberは「〇〇議員の落選の瞬間をこの目で見よう!」と銘打ったライブ配信を行いました。
ネット上では落選を期待する声すら見られました。
もう悪質です。
選挙の開票は、最後まで、もつれましたが、その議員は、最下位ながら再選を果たしました。ギリギリでの当選です。
あれだけ反対運動が厳しく、精神的に追い詰められていたなかでの当選です。
選挙運動期間は本当に精神的に苦しかったと思います。
議員ご本人は「誹謗中傷でメンタルをやられ選挙運動に集中できず出遅れたので、今回は無理かもしれない」と弱音を吐いていましたが、よく乗り越えました。

(議員は公人であり名誉棄損の対象ではない)
さて、このように毎日のように誹謗中傷を受けた議員は、このyotuberを民事と刑事で名誉棄損で訴えることを考えました。
しかし、弁護士にも警察にも「議員は公人であり、名誉棄損の対象にはならない」と言われ裁判を断念しました。
名誉棄損の裁判を行う動きを知ったyoutuberは「名誉棄損の裁判を起こそうと考えている議員は表現の自由を侵す危険な人物である」とまた攻撃を始めています。

(誰もが発信できる危うさ)
今回、思うのはX(旧ツイッター)やyotuubeなど誰もが発信できるので、自分の主張を広めることができる手段としては良いことですが、その反面、情報の真偽が不十分であっても誰もが自由に発信ができるという危うさです。

情報の真偽を確認するフィルターがありませんので、「言った者勝ち」の世界を作ることもできるし、間違った情報を拡散することで、その間違った情報が定着してしまう怖さもあります。
しかも「自分が正義だ!!」と思い込み、自分の活動が正しいと思い込み、変な使命感で行うのでやっかいです。
情報を鵜吞みにしない。。。当たり前ですが、その大切さを考えさせられました。

ターゲットになった議員が、それにもめげず当選してよかった‥本当にそう思います。
しかし、当選した後も、まだyoutuberの攻撃はやみません・・・。