大河ドラマ鎌倉殿の13人 第10話「根拠なき自信」のストーリーを見ていきましょう!!関東の平均視聴率(世帯)は13.6%と依然好調です。
(第10話「根拠なき自信」ストーリー)
平家の追討軍を見事に退けた源頼朝。これを聞いた後白河法皇は悦び、一方平家の
総帥・清盛は苦々しく思います。
(藤原秀衡のしたたかさ)
頼朝の異母弟・義経は、奥州平泉の覇者・藤原秀衡のもとで6年過ごしていたことから秀衡とのつながりを重視し、3千の援軍を送るよう文を送ります。
そのことを知り頼朝は「心強い」と言い義経を誉めます。
しかし、藤原秀衡は、清盛が出した頼朝追討の文にも協力すると伝えて源氏平氏双方にいい顔をしているわけです。
秀衡は「いつまでにとは言わずにな。九郎ほどの才があれば己一人で大願を成し遂げよう」と部下に伝え、源氏平氏双方からの文を囲炉裏で燃やします。したたかですなああ。
(呪詛)
平清盛は、福原が災いが続いたため、げんかつぎで都を京に戻します。
そして、自らが頼朝追討の指揮を振うと決めます。
それを聞いた後白河法皇は「祈祷しよう」と言い、ある坊主を呼びます。
再び登場、怪僧・文覚。。。
登場しただけで雰囲気を変えるいいキャラです。
この両者のやりとりが、またしびれます。
後白河法皇「文覚、そなた、まじないがたいそう 評判だが、人を呪い殺すことはできるか?」
文覚「さて、誰に死んでもらいましょうかな?」
それを聞いた後白河法皇は、いかにも根性が悪い笑みをニターっと浮かべます。
これが実に気味が悪いやり取りです。清盛を呪い殺そうと企んでいるのはわかりますよね。。
「誰に死んでもらいましょうか?」と答えながらゆっくりと近づき、首飾りで首をくくる真似をするシーン、ここ不気味すぎです。。
(「お主もあのとき頼朝を殺しておけばと思うときがくる」)
平家の坂東支配を任されていた大庭景親と、山内首藤経俊が頼朝軍に捕らえられていました。
「死にたくない」と騒いで命乞いする山内首藤経俊は頼朝の乳兄弟であったため命を救われます。
一方、大庭景親は、同じ坂東の上総広常に斬られます。その前に「あのとき 頼朝を殺しておけばと思おうときがくる」と伝えます。
その言葉は上総広常の数年後を暗示していました。
上総広常は大庭景親の首を斬り、その首は見せしめとして木にぶら下げられます。
木に吊り下げられた大場景親の首を見ている時政と義澄が、「一つ間違えれば自分たちもこうなっていたかもしれない・・・」と話をしているシーン、ここもなんとなく感じますねええ。
(けなげな八重)
その頃、伊東祐親、伊東祐清、八重は三浦館に預けられていました。
祐清が、頼朝の元妻・八重が頼朝の御所に仕えていることを話すと、祐親は「馬鹿め」と悔しがります。
八重は、三浦館から頼朝の仮御所に通い、台所で侍女として働いていたのです。
頼朝の妾・亀は八重があやしいとにらみます。
一方、三浦義村は、八重を口説こうとしますが、けんもほろろの失敗。
(御台所・政子)
頼朝が坂東の総大将になったことで妻・政子は、御台所(みだいどころ)と呼ばれるようになり、高貴な人と接する機会も増えてきました。
そのため、それのふさわしいふるまいを身に着けたほうがいいと、義母・りくの発案で、政子は高貴な作法を学ぶことになり、その作法教育係として、りくの兄・牧宗親が京都から鎌倉に呼ばれます。
また、頼朝の異母弟・源頼範頼が遠近からやって来て、政子に目通りの挨拶をします。
範頼と入れ違いにが、今度は、頼朝の異母弟・義経がやってきます。
頼朝は政子を「姉上」呼び、「私は母と幼きときに分かれた故、母のぬくもりを知らない。甘えてもよろしいのでしょうか」と言い、政子に膝枕をしてもらいます。
おいおい無邪気と言うかなんというか・・・
(異母兄弟集合)
その後、頼朝の部屋に範頼、全成、義経と、源氏の血が流れる頼朝の異母弟たちが集まります。これに主人公の北条義時が加わっています。
源頼朝の腹違いの兄弟が揃い、酒を酌み交わします。
頼朝が、 兄弟がそろっていたころの思い出話をしますが、会話がかみ合いません。
しかし、最後には
「お前たち、世を正すため、ともに力を尽くしてくれるな。」という頼朝の声に異母弟たちは結束します。
この時の会話で、近江の円城寺には、もう一人の兄弟・義円もいることがわかります。坂東武者じゃない頼朝には血がつながった弟たちの存在が重要なのでしょう。
義経はいち早く京に上り親の仇の清盛の首を獲ろうと意気込みますが、頼朝は坂東での地盤を固めるために常陸の佐竹義政討伐に乗り出すことにします。
(こわい妾・亀)
このストーリーですごくいい味をだしている頼朝の妾・亀。
台所で実依から八重の正体を聞きだした亀が、「佐殿がお酒をご所望です。」と八重に頼み、八重は頼朝の部屋の前までお酒を運ぶことになります。
すると、亀が部屋から顔を出して、「ここ(部屋の中)にお願い」と言います。
亀の要求に合わせ部屋の中に入ると、頼朝と亀の2ショット!!
逢瀬の現場を元妻に見せるとは女の情念むき出しの亀が恐ろしい!!
頼朝をめぐる前妻VS愛妾のバトル。もうバチバチ!!
源頼朝は、亀とのイチャイチャの場面に八重がいることで驚き間抜け顔をします。この顔に注目!!
それとは対照的に勝ち誇ったように「ありがとう八重さん」と言う側室の亀。
元夫で今も恋焦がれている佐殿の情事の場面を見てショックを受けた八重は、次の日から体調を崩して、侍女の仕事を休みます。
亀、よくやるよなああ 仕掛けたなあ。
今後、妾と前妻 バチバチだなあ頼朝の側室の亀、元妻の八重、そして本妻政子のバトルロイヤルが楽しみです。
(佐竹討伐)
10月27日、頼朝は常陸の佐竹義政の討伐に出陣します。
佐竹氏は源氏の一族ですが、平家に通じていて頼朝の挙兵の要請に応じようとしませんでした。
頼朝軍を前にしても佐竹軍は全く引きません。
頼朝は、戦闘行為をせずに使者を送り降伏を促そうとします。
その席で、義経は500の兵をくれれば3日で佐竹氏を倒すと主張します。
義経は戦経験がありませんが自信があると豪語します。
そんななか、戦を回避するために上総広常が交渉役となり、佐竹義政の常陸を訪れます。
佐竹の陣の階段で出会う両者。佐竹が「情けないのう。頼朝にしっぽを振るとは?お前、老けたなあ」と言います。
すると上総広常は瞬時に佐竹義政を斬ります。
TVを見て、思わず「あっ」と声を出しました。
交渉役なのに斬ったらいけないでしょう!!
「こいつがつまんねえこと言うからよ!」 そう叫んで振り向く上総介の顔には笑みが浮かびます。
交渉は決裂し全面的な戦になります。
(義経の策)
佐竹勢は金砂山の砦に立てこもり、こう着状態になります。
金砂山の砦は、背後を崖、前方の山肌には幾重にも柵をめぐらす堅い守りです。
ここで、鳥を捕まえるシーンがあります。この鳥は「ひよどり」だと皆が言います。
義経の奇策・ひよどり越の逆落としを連想させるためのひよどりでしょうか?
頼朝の陣で、義時は義経にどのように攻めるかを聞きます。
義経は、敵は下しか見ていないだから上から攻めると告げます。つまり背後の岩場を登って攻めるというのです。そのため、同時に陣の正面の下からも攻めて、そこに敵の目を引き付け、その間にのぼるという作戦です。
畠山が、その作戦では、下から攻める兵が犠牲になるのではないかと問うと、義経は敵の矢が届く範囲を把握していて、矢が当たらない場所で戦うと説明します。
これを聞いた頼朝は「見事な策である」と評価し、戦支度を命じます。
源平合戦で天才軍略家となるこの義経の作戦を決行すると決めた矢先、時政が報告に来ました。
時政「広常殿が敵方と内通して砦の守りを解かせました。わが軍の大勝利じゃ。戦はおわりじゃああ」
せっかくの義経の策は幻となりました。義経は面白くありません。
(八重ちゃんが好き)
義時は、八重の見舞いのために三浦館いき、きのこを手土産に持っていきます。北条義時いわく。「女はみんなキノコが好きだと思った」!!
おいおい「女は皆キノコが好き」って下ネタか?
すると、庭の茂みに隠れていた者がいたので捕まえると頼朝でした。
仮御所に戻り治療を受ける頼朝は義時に言います。
頼朝「まさか、お前が八重に惚れているとはのう。そういうことなら、わしは諦めよう。」
義時「佐殿が諦めてなかったことに、驚きです。」(そりゃそうだ)
頼朝「八重と一緒になれ。わしが2人を取り結んでやる」と言い八重にプレゼントするつもりだった小鳥を義時にあげ八重へのプレゼントにするよう気を使ってくれます。
すると頼朝と義時が話しているその時、若い僧が現れこう言います。
「これはツグミですね。ヒヨドリに似ているけど、さえずらない。口をつぐんでいるから、ツグミと呼ばれている」と。
このオチもいいですねえ。ヒヨドリ越えの逆落としを連想したヒヨドリ、でもヒヨドリとおもっていたら、実はツグミ・・、なんなんでしょ??
この男は、頼朝の異母弟の義円です。異母弟は何人いるんじゃあああ
義円、頼朝、義時の楽しそうな3人。
その3人の様子を離れたた場所で義経がじっと見ていました。
なんとなく複雑な心境が読み取れます。
(つづく)
【感想】
今回は文覚、八重、この2人が実にいい味です。これに善児も入れば、まさに超個性派
3人衆ですね。3人勢ぞろいはいつかあるのかなあ。
また、空気を読めないトンチンカン義経は見ていてひやひやします。
(CDを手に入れました)
すっかり「鎌倉殿の13人」のテーマ曲がなじんできました。
ついに「鎌倉殿の13人」のCDを手に入れました。
テーマ曲はもちろん大河紀行の音楽も入っています。
【鎌倉殿の13人 公式HP】