大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。
最近は日曜日にBSで見て、ストーリーを書いてもう一度流れを把握し
土曜日13時5分からの再放送を見る という流れが定着しています。
さて4月3日に放送された第13回「幼なじみの絆」には怪僧文覚や木曽義仲が登場します。第13回「幼なじみの絆」の平均視聴率(世帯)は12.9%(ビデオリサーチ調べ、
関東地区)、前週第12回の13.1%から、0.2ポイントダウンしたものの依然好調です。
では第13回「幼なじみの絆」のあらすじを見ていきます。
(源行家登場するも門前払い)
1182年、鎌倉の源頼朝の御所を、叔父の源行家が訪れました。
行家は、平家との戦での褒美を頼朝に求めます。しかし、この戦では行家が頼朝の異母弟の義円を勝手に巻き込み、結果として義円は戦死します。
ですが行家は、義円を巻き込み死なせたことを反省せず、恩賞を要求します。
頼朝は、叔父の行家に「二度と鎌倉に足を踏み入れないでもらいたい」と拒絶します。
頼朝に相手にされなかった行家は頼朝のいとこの木曽義仲と手を組むと言い、立ち去ります。
木曽義仲、頼朝のいとこで、のちに旭将軍と呼ばれる源氏の実力者です。
1183年源行家は、義仲に会いに信濃に行きました。そして、挙兵を促します。
一方、同じく源氏の流れをくむ甲斐の武田信義が頼朝に会いに鎌倉にやってきてこう
言います。「義仲が平家と組み鎌倉を責めるという噂があります」・・・。
この言葉を聞いた頼朝は、異母兄弟の源範頼を使者として送り、義仲の本音を探ろうとします。そして、それに義時や三浦義村も同行することになります。
(お経バトル)
実は頼朝も兵を率いて上洛したいのですが、奥州平泉の藤原秀衡が不穏な動きをしていたので、気が気ではありません。もし鎌倉を離れ上洛すると、そのすきを狙われては
困ります。ですので頼朝は鎌倉を離れることができませんでした。
そのため、頼朝は異母弟の全成に秀衡を呪うように命じます。しかし、効果がありません。
頼朝が「他に(僧侶は)おらんのか!」と言うと義時が「平清盛を呪い殺した僧侶が
おります」と答えます。
そこで後白河法皇の要請で平清盛を呪い殺したとされる怪僧・文覚を京都から呼びました。怪僧文覚登場です!!
この文覚は、以前、頼朝に会った時は乞食のような汚い姿で源頼朝の父・義朝の物と
言うドクロを首から下げていました。
しかし、今回は真っ赤な綺麗な僧衣を身に付け立派なたたずまいとなっていました。
文覚はすぐに全成が読経をしている部屋に行き、全成の隣で大きな声で読経します。
それに対抗し全成も大声でお経を読みます。すると、文覚もさらに大きな声で読経。
これに全成の妻・実衣も夫に加担し大声で読経し、部屋中に複数のお経が鳴り響くお経の音声多重大合唱となりました!!これはドリフのギャグか??
(八重さんが好きなんです)
さて、この大河ドラマの主人公・義時は、木曽の義仲の館に行く前に、伊豆で暮らす
恋焦がれている人かつ頼朝の前妻・八重の館に行きました。
義時は八重に振られたもののまだまだ八重が好きで、頻繁に足を運んでいましたが、
八重にとっては迷惑でした。
何度も会いに来たり、プレゼントをたくさんもってくる義時、
相手が迷惑しているから、今ならストーカー法で1発アウトです。
そんな状況なのにKY義時は「私は、八重さんの笑っている姿が好きなのです。いつか、八重さんに笑っておかえりないと言って欲しい。と言います。おいおい!!
この言葉は、あとから重要なキーワードになります、覚えておいて下さい。
(義経寝坊で遅刻し置いてきぼり)
北条義時と源範頼は「義仲が鎌倉に攻め込み、源氏の棟梁の地位を狙うという噂」の真意を確かめるべく、木曽の義仲のもと行くことにしました。
するとその話を耳にした頼朝の異母弟の源義経が「自分も連れて行ってほしい」と直訴します。義時は、最初は断りますが、しつような義経の要求に対し最後は折れて同行を許可します。
一方、比企能員は、頼朝の正室の父親・北条時政が伊豆に帰ったのをチャンスとばかりに、比企と源氏との強い関係を結び勢力を伸ばすことを考えます。
そして頼朝の異母弟の義経と範頼に、頼朝の乳母・比企尼の孫娘たち=里と常を紹介します。源氏と親戚になろうという魂胆です。
すると義経は信濃に出発する前夜に、里と一夜を過ごし、木曽に行く時間を寝過ごしてしまいます。あーあ・・
この里は義経と結婚し正妻「郷御前」となります。有名な「静御前」は義経の側室です。里は、武蔵の豪族・河越重頼の娘です。重頼の妻は、比企尼の次女です。このへんこんがらがったら紙に家系図を書いて把握して下さい。
ちなみに範頼の妻も比企尼の孫娘です。
(木曽義仲登場)
出立の時間になっても姿を現さない義経を見捨てて木曽に向かい、ようやく到着した
範頼一行は源義仲がお寺にいることを知り、その寺に向かいました。
そこで義時が「(義仲が)平家と通じているといううわさが流れております」と言うと、義仲は「うわさとは流す者の都合でできている。惑わされてはならん」と答え、「俺が北陸に兵を進めたのは、東海道へ向かえば、頼朝殿や甲斐武田とぶつかる。それを避けるためだ。源氏同士が争ってどうする、俺は鎌倉を攻めない」と言います。
さらに義時が「鎌倉殿は、平家と通じておらぬ証しに、人質を差し出すようにと申しております。行家ではどうでしょうか」と持ちかけます。
しかし、義仲は「叔父上は渡せん」と断ります。
義時は「お気持ちは分かります。しかし、ここだけの話、あの方はお守りすべきお方では……」と言うと、「どんな男かは関わりない。俺は自分を頼ってきた者を追い出すことはできぬということだ」と。・・いやあ男気満点 凄い心意気です。
(嫡男を人質に!!)
義仲は、嫡男・義高を連れてきて、この義高を人質として鎌倉に送ると言います。
実はこれ、すごく重要です。有力武士の息子、しかも次男や三男でなく、跡取りの嫡男を人質に出すのは、相手に対し信頼と敬意を示す凄く重要なことです。
義時は「源氏同士で争うようなことがなければ無事に帰れますから」と笑顔で言います。しかし、史実を知っている者には今後の展開が悲しい・・。
この義仲、すごく男らしい人です。
歓迎の品で出した川魚が、生焼けだったことを指摘されると弁解もせず、すぐに「すまん」と謝ります。実に、はつらつとして気持ちがいい男です。
今回のふるまいから見える義仲像、こんな大将なら、周りからの信頼も厚く、皆が
ついていきたい、という気持ちになるなあ・・・。
しかし、この男が後に頼朝と対立しなくなると思うと。。。
女と寝過ごし集合の時間に遅れ置いてきぼりとなった義経ですが、その兄・頼朝も女が好きです。
頼朝は、鹿狩りと言って妾の亀に会いに行きます。
しかし、なんとそこには亀のほかに正室の政子もいました。ここでは頼朝の正妻で御台所の政子と妾・亀が直談判をしていたのです。
それを見て驚いた頼朝は仕方なく立ち去ります。
亀は、政子に身を引くことを約束しましたが、即興で和泉式部の歌を持ち出します。
政子は「?」で学問にはさほど興味がないようです。
さらに、亀は「りくから渡された和泉式部の日記は読んだか?」と尋ね、重ねてこう言います。
「御台所として、もっと自分を磨くようにしなさい。鎌倉殿の妻に、自分がふさわしいのか、よく考えなさい。私だって、文筆を学んだのよ。」まさに正論です。
政子も、「さしあたって何を読めばいいでしょうか」と冷静に聞き返します。
本妻と妾のバチバチバトルです。
(ようやく・・)
亀の館を去った頼朝は、今度は八重の館に立ち寄ります。おいおい好色すぎる!!
しかし八重は、迫る頼朝の指を噛んで、頼朝を追い返します。本妻・妾・前妻ともつれなくされトホホの頼朝。
義時はその様子を見ていました。
義時は、木曽の土産を持って八重のもとを訪れていました。
ちなみに義時にとって八重は、幼馴染ですが、血縁から言うとおばさんにあたります。
義時は八重にこう言います「私と八重さんは幼なじみ。私の思いはあの頃からずっと
変わりません。私はそれを大事にしたい。八重さんに振り向いてもらいたい。そんな
大それたことはもう考えません。振り向かなくても構わない、背を向けたいのなら、
それでもいい。私はその背中に尽くす。八重さんの背中が幸せそうなら、私は満足です」。
この言葉が八重の心に響きます。
八重は微笑みを浮かべ、指をついて義時にこう言います。「お役目、ご苦労様でございました。おかえりなさいませ」
涙ぐむ義時。
そうです!!
義時が前に話した「いつか、八重さんに笑っておかえりないと言って欲しい。」が
ついに現実のものとなったのです!!
長年の想いが成就したのです!!
今回のタイトル「幼なじみの絆」がこれですね。
このハッピーエンドで第13話は終了です!!
義経・頼朝の恋愛の後に、この義時の純愛を見ると一途なストーカー的愛も新鮮に見えます。
・・・というわけで、第13話「幼なじみの絆」は終了!!
【鎌倉殿の13人公式HPはココ!!】