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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ネタバレあらすじ 第31話「諦めの悪い男」

第31話「諦めの悪い男」の視聴率は12.1%でした。
前話30話の「全成の確率」から0.7%のupとなりました。
では、ストーリーを見ていきます。

 

(頼家倒れ意識不明。。跡目を巡る争い)

鎌倉殿の源頼家が倒れます。これは全成の怨念が?
周囲は、倒れて以後目が覚めることなく死亡した頼朝と同様に、誰もが頼家ももう目が覚めることはないないだろう、と感じます。
ただ医師からは「汗をかいているということは生きようとしている証拠! 吉兆です」との声があがりますが、誰も信じません。
ちなみに、この医者は佐々木秀義(佐々木のじいさん)の孫だそうで、俳優・康すおん(かんすおん)さんが祖父と孫の二役を演じます。粋だなあア・・。

死に直面した頼家をめぐって火花を散らす比企と北条を見て義時は大江広元に頼家を預けることにします。

「鎌倉殿の頼家が倒れる」と、なると、焦点は誰が次の「鎌倉殿」になるかであり、
頼家の後継者をめぐり、北条と比企の争いが激しさを増します。

能員は一幡を鎌倉殿にする手続きを進めようとしています。そして義時の前でこう言います。鎌倉殿(頼家)は百に一つも助からない――。

ここで人間関係をおさらいすると・・。
次の鎌倉殿の候補は、頼朝の次男・千幡と、頼家の息子の一幡そして善哉の3人。
乳母夫はそれぞれ一幡は比企、善哉は三浦、千幡は北条ですが、どの子も全部幼いので、その乳母夫が実権を握ることになります。

 

(書類偽造)

北条義時の前に、三浦義村和田義盛が集まりました。
そして善哉の乳母夫の義村が、書状を差し出します。その訴状には、頼家とつつじの子が男児であればこれを源氏の棟梁とする」と書かれています。
しかし、これは義村が作り出した偽の書状でした。おいおい!!
もう各人思惑や裏工作やらが駆け巡ります。

 

(北条VS比企)

比企能員は娘・せつが産んだ頼家の長男・一幡を推し、朝廷の許しを得ようとします。
さらに、京都の寺で修行中だった全成の息子が、全成の陰謀に加担した疑いがかけられ暗殺されます。
ちなみに全成の息子の暗殺にかかわった源仲章は京都の御家人で、後鳥羽院の側近です。
比企が北条撲滅に動き出したのです!!もうきな臭いなあア。。


息子暗殺の知らせに、全成の妻の実衣は「すぐにでも比企を攻め滅ぼして!!」と言い、北条と比企は一触即発!!

 

(義時の策)

義時は鎌倉を火の海にはしたくないと考え、この状況を打開する策を出します。
それは、次の鎌倉殿に頼家の長男の一幡ではなく、二男の善哉か頼家の弟の千幡のいずれかを担ぎ出そうと考えます。そう考えると千幡なら元服が近いので幼すぎるという事にはならず御家人たちも納得するだろうと推測します。
そして、重忠と時政には、この計画が叶わなかった時のために兵を集め出陣の準備を
するよう伝えます。義時は、千幡を次期将軍にするという計画が阻止されたときは、
比企と一戦交えることを辞さない構えを示したのです。
この案には、りくも実衣も合意します。
りくは義時を呼び止めると、比企を滅ぼした後に、幼い千幡では政ができないと言い、誰が政務をやるのか?とを聞きます。つまりここで時政を推してきたわけです。
義時が正直なところを伺うと前置きしつつ、「母上は、父上に政が務まるとお考えでしょうか?」と聞きます。りくは夫の器を信じていると断言します。

 

(2つに分ける案)

義時は、一幡には「関東二十八カ国」と千幡には「関西三十八カ国」と言うように、支配地域を一幡と千幡の2人で分けることを提案します。しかし比企は「全部もらえるかもしれないのに半分になるのは嫌だ」と拒否し、書面を破って投げ捨て立ち去ります。
大江広元
が「比企殿が受け入れるわけがない、最初からわかっていたであろう?」と問います。すると義時は、やれることはやった。拒んだのは向こうだ と答えます。口実を作る義時・・・悪の策士です。
義時の息子の泰時は父に「わかっていたのですか?」と問いかけますが、義時は「これで大義名分がたった」と答えます。冷徹な義時・・・北条と比企の対立の空気が流れます。

 

(頼家の出家)

そのような中、意識が回復しない頼家が床の上で出家させられました。その後、政子と義時は比企一族をどうするのか話し合います。義時は、頼朝の教え、すなわち敵を寄せ付けず、常に先に仕掛けた姿勢が素晴らしかったと振り返ります。
この席で、政子は、頼朝の血を引くものを殺めてはならないというとで、一幡の助命を願います。すると義時は、仏門に入ってもらうことを条件にします。
しかし義時は政子に約束した直後、泰時に、戦になったら真っ先に一幡様を殺せと命じます。「生きていれば、必ず災いの種になる。母親ともども……頼朝様ならそうされていた」・・この二枚舌!!もう冷酷義時です。

 

(比奈の偵察)

義時は比企の動向を探るために、妻で能員の姪である比奈を比企の館に行かせます。比企の館では、一幡と善哉が遊んでいました。比奈が善哉をどうするのかと聞くと、八幡宮で出家させるといいます。
また比奈はここで比企能員三浦義村のやり取りを耳にします。能員は、北条には先がないと言って義村に比企に着くように説得工作をしていたのです。

今回の比奈の比企館訪問は、比奈が自分から発案したことですが、義時の息子・泰時は義時が母を利用したように見え父に不満を抱きます。
泰時は「義母上の気持ちを利用して、比企を裏切るようなことをさせて、どうして平気でいられるのか!」と言い「父上はどうかされております! そこまでして、北条の世を作りたいのですか?」と尋ねます。「当たり前だ!」と答える義時!!

 

(父との確認)

義時は父・義時と向き合い確認をしました。千幡を次期将軍にしても年齢がまだ幼いので実質、鎌倉を率いるのは北条ということになるので、その覚悟があるかと確認します。義時は、伊豆の土地、りく、子供たち と大切にしている3つを挙げ、鎌倉のてっぺんに立って、北条の世を作ってみせると豪語します。


(比企滅亡)

時政は、最後にもう一度、鎌倉殿の役割を千幡と一幡で分けることについて能員と最後の交渉をします。
しかし、能員は受け入れず、逆に比企に有利な条件を提示してしまい、交渉は決裂します。


その翌日、1203年9月2日――時政は能員の提案を受け入れるとし、和議を申し込みます。

北条の館に乗り込む能員に妻の道と息子の時員も心配しますが、能員は仲立ちとして
尼御台も来るからと安心しています。
さらに甲冑を着ていくべきだと道が言うと軍勢を引き連れていくと戦になってしまうと言い、肝が据わったところを見せようと丸腰で北条の館へと出向きます。

仁田忠常が館を案内すると時政は鎧姿で待っていました。それを見た能員は「見て分からんか。丸腰じゃ。おまえも坂東武者の端くれならば、わしを斬ればどうなるか」と言います。すかさず時政は「おまえさんは坂東生まれじゃねぇから分からねぇだろうが、坂東武者ってのはな、勝つためには何でもするんだ。名前に傷がつくぐれぇ、屁でもねぇさ」
さらに能員は「わしの身に何かあれば、三浦も立つ」と脅します。
しかし、比企が仲間と思っていた三浦は比企側には立ちませんでした。三浦義村は「三浦を見くびってもらっちゃ、困るな。北条とは2代にわたって、刎頸の交わりよ」と冷たく放ちます。
(注釈)「刎頸の交わり」とは出典は『史記』。お互い、相手になら首を刎ねられても構わないという親密な間柄という意味です。

そして義時が「比企能員、謀反の罪で討ち取る」と言い仁田忠常が斬りかかると、能員はすきを突いて庭へ脱出しますが捕まります。
捕まった能員は、丸腰とは言いながら下には鎧を着込んでいました。それを見て時政は「その思い切りの悪さが、わしらの命運を分けたんじゃ。北条は頼朝の挙兵に加わり、比企は加わらずに二の足を踏んだんだあと言います。
それを聞いた能員は「我が比企一門を、取るに足らん伊豆の小者と一緒にするな!守るものが、守るものが違ったのよ。北条は策を選ばぬだけのこと。そのおぞましい悪名は、永劫消えまいぞ」と。もう悪気地の言い合いです。
そばにいた義時が「殺れ」と言い忠常が能員を斬首しました。

比企能員、暗殺されます。

 

(比企の館にて)
 能員を殺害したあと北条はそのまま比企館に攻め込みます。頼朝の乳母だった比企尼は「謀られたか。北条め」と怒り、能員の妻の道は「北条にしてやられた。愚かな母を許しておくれ」と言い、せつと一幡を逃します。
せつは裏手に逃げますが、北条泰時たちに見つかります。せつは刀を抜き、泰時たちに立ち向かいますが、その瞬間、どこからともなくトウが現れ瞬殺。
トウの初仕事、お見事!せつは「一幡…」とつぶやき絶命!

その後、いつものようにぬらりと姿を現した。善児は怯える一幡の前へ・・・。善児は、一幡をどうするかの判断を仰ぐように泰時を振り返ます。

善児の活躍は下をクリック。


義時と時房は政子に比企を滅ぼしたことや、千幡を鎌倉殿にする手筈をととのえると伝えます。政子が一幡が無事なのか?と尋ねると義時は生きているとわかれば担ぎ上げようとする者が現れるから、行方知らずにしておくと言います。そしてこう言います。「よかったかどうかはわかりません……しかし、これしか道はありませんでした」

一人歩み去る義時は、亡くなった兄の言葉を思い出します。「俺はこの坂東を俺たちだけのものにしたいんだ。坂東武者の世をつくる。そしてそのてっぺんに北条が立つ!」

 

(誤算)
比企滅亡後、千幡への権力移行への準備が進む中、足立遠元が走りながらやってきます。「一大事でございます。か、鎌倉殿が…」。
なんとこのまま意識が回復せずに死亡すると皆が思っていた頼家が奇跡的に息を吹き返したのです。なんという番狂わせ!!
頼家は「随分寝た気がする。すぐにでも一幡に会いたい。せつを呼んでくれ」。と言いますが、せつはもう、この世にはいません。
頼家にとってみれば、目覚めたら、自分の母の一族(=北条)によって妻と、妻の実家が滅亡させられ、さらに自分が助かったことを誰も歓迎していないのです。
なんたることよ!!せっかく元気になったのに、誰もが喜ばない、なんと気の毒な!!

さて、物語はさらに複雑化してきます・・・次回に続く・・