日刊  おっさんの人生これから大逆転だぜえ!(日本史+史跡+旅情報)

普通の会社員の“おっさん”が、パワースポットや史跡、戦跡を巡った記録です。旅行に出かけるときの参考にしてね! 史跡や歴史から学び 運気を上げて、“人生大逆転”を狙います。

MENU

7月16日 日本の家族制度が夫婦別姓から夫婦同姓へ移行

1898年(明治31年)7月16日、
明治民法家族法が改正され
夫婦別姓」から「夫婦同姓」へ移行します。

( 江戸時代、名字を持つ農民もいた)

苗字・・・よく「日本人は明治時代までは、貴族や武士以外は姓=苗字がなかったんだ!」と言う人がいますが、これは間違いです。
例えば、歌人で有名な小林一茶は百姓ですが「小林」という名字がありました。
新撰組土方歳三も日野の農家の出身ですが「土方」という名字があります。

つまり、このように苗字を持つ商人や農民もいたんです。
しかし当時は、公的な場で名乗る「苗字公称」というのが、武士の特権とされていたため、苗字を持っている農民たちは、武士が関わらない仲間同士の私的な場以外では名乗ることが禁止されていました。これを苗字公称の禁止といいます。

明治維新になり明治政府は、1870年(明治3年)9月19日に太政官布告第608号「平民苗字許可令」が公布されました。これにちなんで9月19日が「苗字の日」です。
さらに1875年(明治8年)2月13日に「苗字必称義務令」という太政官布告を行い、全国民に、姓=氏=苗字の使用が義務化されました。

これは、「これからは必ず苗字を名乗りなさい。祖先以来の苗字が分からない者は、新たに苗字をつけなさい」というものでした。これで日本国民全員が苗字を持つようになります。

 

(かつては夫婦別姓

1876年(明治9年)、太政官指令15号前段によって夫婦別氏が定められていました。
つまり、その時点では、結婚して夫婦であっても、お互い別々の姓だったのです。
それが1898年(明治31年)7月16日に明治民法家族法が改正され日本の家族制度が、夫婦別姓から夫婦同姓へ移行します。

民法第750条(夫婦の氏)には

「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。」と書かれています。

 

夫婦別姓を貫き通す女性) 

職場の後輩で夫婦別姓の女性がいます。この方は京都大学法学部を出た方で、それなりの考えがあり3回ほど離婚しています。
しかし旦那さんやお子さんと仲良く家族で生活しています。
この人は、夫婦別姓主義者で、妊娠がわかると入籍し、赤ちゃんが生まれてしばらくすると離婚し、旧姓に戻していたそうです。
彼女にはお子さんが3人いますから、これをお子さんを妊娠するたびに繰り返したので、ペーパー上は3回離婚した形になっているそうです。

 

世界的に見ると、「夫婦同姓を法律できめている国」は
日本だけのようです。

 

・・・ということで、
7月16日は夫婦別姓から夫婦同姓へ移行した日です。