1843年(天保14年)閏9月2日、
印旛沼の弁天山という場所に化け物が出現します。
そして、その姿を見た13人が瞬殺されてます!!
見ただけで13人が即死する!!何たる殺人能力!!その怪物はいったい何??
(天保の改革の時、印旛沼に現れた怪獣)
老中水野忠邦が天保の改革を行っていた時のお話です。天保の改革の政策の1つが、下総国(現在の千葉県)印旛沼の干拓事業でした。印旛沼を干拓し、食糧増産や治水対策をしようというのです。
1843年(天保14年)閏9月2日、その工事の最中に、この化け物が出現したのです。
印旛沼での工事中に弁天山付近の底無し沼を役人が監視していたところに怪獣が出現しました。
この怪獣は、体長1丈6尺(約5メートル)で全身が黒く、頭部は約180センチで、体長のほぼ3分の1。鼻が低く猿のような顔つきで、30センチメートルもある爪を持っていました。
そして突然、雷のような轟音を立てると、監視中の役人13人が即死してしまいます。
まさに凄まじい破壊力を備えた大怪獣、化け物です。
(天神七代地神五代大日本史年代治乱記附年代記)
この怪獣事件は、千葉県八千代市立郷土博物館が所蔵する1857年に記された「天神七代地神五代大日本史年代治乱記附年代記」にも残されています。
(引用:『天神七代地神五代大日本史年代治乱記 附年代記』(安政4年)より。千葉県八千代市立郷土博物館所蔵)
(怪物出現の10日後に・・)
ちなみにこの怪物が現れた10日の後の天保14年閏9月13日(1843年11月4日)に、改革を推進した水野忠邦が老中御役御免(=失脚)となり、この工事は中止となります。
(正体は?)
それでは、この化け物の正体は何だったのでしょうか?
この事件が起きる5年前の1838年(天保9年)には相模国辻堂でアザラシが網で捕獲され、その後、両国で見世物となっています。
こうしたことや、資料の記述などからアザラシ等の海獣類が紛れ込んだものではないでしょうか?
しかし、アザラシが吠えたくらいで「13人が即死する」ことはあるのでしょうか?
アザラシを誇張したのでしょうか?それとも突然変異の怪物なのでしょうか?
・・・ということで9月2日は
印旛沼で怪獣が現れ13人を瞬殺した日です。