JR中央線の荻窪駅から歩いて5分という近い距離、
行ってきました。
荻窪白山神社の起源は、社伝によると室町時代の文明年間(1469-1486)。
当時、関東管領としてこの地を治めていた上杉顕定の家来の中田加賀守が、屋敷内に
五社権現社を奉齋したのが始まりと言われています。
そのため五社権現とも呼ばれていたそうです。
また、神社を作った中田加賀守の弟が、激しい歯痛に悩んでいたところ、
神託をもとに境内の萩で箸を作り食事をしたところ歯の痛みが止ったという言い伝えがあり、その話がきっかけで歯痛もなおる「歯の神様」として知られています。
以後、周囲が下荻窪村と呼ばれていた時代から、地元の人々に厚く信仰されています。
1967年(昭和42年)には、環八道路の拡張に伴い本殿や拝殿が改築され、現在に至ります。
(神社)
一の鳥居の横にある白山神社と刻まれた石。
その側面には「皇紀二千六百年」の文字が。
紀元2600年は、1940年=昭和15年。初代神武天皇の即位から2600年目にあたる年とされ日本中が国を挙げてお祝いをしました。
特に神道の神社には日本各地で紀元二千六百年にちなんだ記念碑などが設置されました。
【阿佐ヶ谷 馬橋稲荷神社の国旗掲揚台】
一の鳥居をくぐると、細くて長い参道があります。
この参道は1回道路で分断されます。
JR荻窪駅から近いのにもかかわらず、境内は静かです。
拝殿です。白が綺麗で素敵です。
(境内には、ねこの石像が)
なぜか境内には猫の石像が目につきます。
(白山神社)
白山神社と言う名前の神社は全国各地に3000くらいあります。
その総本山は、石川県にある白山比咩神社(しらやま ひめ じんじゃ)です。
白山比咩神社は、北陸の石川県、福井県、岐阜県にそびえる白山を御神体とします。
ちなみみ白山は、富士山とともに日本三霊山の1つ(もう1つは立山)で、古くから霊山振興の聖地として人々に仰がれてきました。
(荻窪とは・・)
杉並区荻窪はJR中央線で新宿から15分程度の駅。
荻窪は大正時代から、東京近郊の別荘地で、与謝野晶子と与謝野鉄幹夫妻が居を構え、また内閣総理大臣の近衛文麿も別荘を構えました。その他、井伏鱒二、太宰治、
宗像志功などの文化人が住んでいました。
また、1936年(昭和11年)の2.26事件の時には、決起部隊が、当時の教育総監邸を襲撃し殺害しています。
太平洋戦争では珍しく大規模空襲を免れた地域でもあります。
さて、それを踏まえて
もう1度、白山神社の名前を彫った石碑を見ると・・・。
この地に居を構えた、近衛文麿です。
裏に「皇紀2600年」とありますので、1940年(昭和15年)。
この神社では、どのようなドラマが繰り広げられたのでしょうか?
荻窪駅の西口を出て左に歩くと右側に鳥居と参道があります。
住所:東京都杉並区上荻1-21-7