先日、仲がいい友人から
「中野に中野長者という寺がある」と聞いたので
連れて行ってもらいました。
この構え、お寺としてはかなりモダンというか、中国色を感じます。
ここは、中野区の多宝山成願寺。
別名「中野長者」というそうです。
(中野長者がなぜお寺??・・この寺のヒストリー)
中野長者??寺なのに長者?気になりますねええ。
確かに宗教法人で寺は税制優遇がありますが、それは最近の話です。
歴史あるお寺なのになぜ長者??
調べてみると、室町時代に紀州出身の鈴木九郎という商人がいて、財を成して「中野長者」と呼ばれるほど成功して、今成願寺があるあたりに大邸宅をかまえて生活していたそうです。
しかし可愛がっていた一人娘が18歳で病死したのを機に仏門に入り、1438年に自身の邸宅を寺院にしたのが、この寺の起源だということです。
うーーん、ドラマを感じますねええ。
また、このお寺は、幕末には、新選組の近藤勇の家族が身を寄せていたそうです。
(防空壕もあります)
本堂の裏山には、太平洋戦争中に造られた防空壕があります。
防空壕の長さは約30メートル、総面積は約80平方メートルで昭和20年(1945)5月25日に起きた山の手空襲の時には、付近の方々がここに避難したそうです。
お寺の方に事前にお願いすれば、防空壕の見学は可能だそうです。
(紅葉が綺麗!!)
今は紅葉が綺麗。青空と紅葉、そして趣深い木造建物。
いいですなあ、風流ですなあ。しみじみ・・・
都会の中にあるお寺、そして綺麗な紅葉・・・
皆さんも是非足を運んで紅葉を見て下さい。
【多宝山成願寺のHP】
<<多宝山成願寺への行き方>>
・住所:東京都中野区本町2-26-6