踊りながら念仏を唱える「踊り念仏」の市聖空也(いちひじりくうや)が、平安時代
中期の951年に造立したという「十一面観音」を本尊とする道場に由来していて、当初は「西光寺」と呼ばれていました。
この辺りは、鳥辺野という葬送地だったそうです。火葬や土葬もせず、死体を投げて
放置するだけで、鴨川の河原が死体で溢れている時代もあったそうです。
そういうことから京都の公家や貴族は、この周辺に住もうとすることがなかったといいます。
平安末期、貴族より身分が低い武士の平家=平清盛の祖父・正盛が六波羅蜜寺付近に
邸宅を構え、六波羅と平家との付き合いが始まります。
次第にこの辺りは平家一門の邸宅が並ぶようになり最盛期には5200軒余りあったそう
です。
その名残か境内には、平清盛公の塚がありました。
平安末期には、火事にあい諸堂は焼け落ち、本堂だけが焼失を免れたそうです。
その後、鎌倉時代に入ると1221年に後鳥羽上皇が起こした承久の乱後に、京都御所のにらみとして六波羅探題がここに置かれました。
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境内には、願石もありました。
祈りを込めながら石を手前に三回まわすと願いが叶うそうです。
ちなみに願い事は一つだけです!
あれもこれもとたくさんよくばったらだめですよ
さらに「なで牛」も!
身体の辛いところを撫でるといいらしいです。
(六波羅密寺)
宝物館拝観料
大人 600円
大学生・高校生・中学生 500円
小学生 300円
※30名様以上の団体の場合50円は各引き
開門 8:00, 閉門 17:00
宝物館 開館8:30, 閉館17:00 (受付終了16:30)
※行事期間によって、変更されることもあります
<<六波羅密寺への行き方>>
京阪清水五条駅から徒歩8分。
阪急河原町駅から徒歩15分。
JR京都駅から市バス約10分、清水道下車、徒歩約10分。
【六波羅密寺公式HP】
六波羅蜜寺、お勧めです。