遊就館(ゆうしゅうかん)は、東京九段の靖国神社の境内にある戦没者や軍事関係の
資料を収蔵・展示している宝物館です。
1882年(明治15年)に開館したもので、色々な兵器などが保存されていて、日本では
最古の軍事博物館と言われています。
(ゼロ戦五十二型)
1階玄関ホールで、まず目につくのが、太平洋戦争前期に無敵を誇った海軍の
ゼロ戦は、1940年(昭和16年)皇紀2600年に作られた海軍の戦闘機です。
その皇紀2600年の下1桁の「0」から「ゼロ戦」と命名しました。
空中での格闘能力の高さと航続距離では世界最強レベルでした。
このゼロ戦五十二型は、数あるゼロ戦の中でも1番多く製造されたものです。
1階玄関ホールは、入場無料で展示物は自由に撮影できます。
さすがに人気のゼロ戦。写真撮影をする人がたくさんいました。
その他、1945年(昭和20年)の沖縄戦で2ヶ月以上にわたり戦った八九式十五糎加農砲と九六式十五糎榴弾砲も展示されています。
さらに日本陸軍が作りタイとビルマを結んでいた泰緬鉄道でで走っていたC5631号蒸気機関車も展示されています。
なお1階のここ以外は有料となります。大人1000円です。
(2階の展示物)
玄関ホールからエスカレーターで2階展示室へ進むと太平洋戦争末期にサイパン島で
使われた陸軍の九七式戦車チハ、海軍の艦上爆撃機彗星、海軍の人間魚雷・回天、人間ロケット・桜花が飾られています。
そのほか、軍旗、真珠湾奇襲成功の電文「トラ・トラ・トラ」、戦勝祈願のために血で書いた日章旗も展示されています。
このように遊就館には約10万点の収蔵品、約5,000人の遺影が展示されています。
(特攻勇士の像)
建物の外には、特攻勇士の像があります。
なお「遊就館」という名前は、『荀子』より「遊必就士(遊ぶに必ず士に就く)」(遊歴する時は必ず優れた人物に交わり学ぶの意)によります。
【遊就館の公式HP】
(遊就館 営業内容)
営業時間 午前9時~午後4時30分
みたままつり期間中(7月13日~16日)は午後9時まで
※入館は閉館30分前まで
※1階玄関ホール及び大展示室以外は撮影禁止。
拝観料
大人 1000円
大学生・高校生 500円
小学生・中学生 300円
<<遊就館への行き方>>
九段下駅 徒歩10分以内