夏の「怪談」といえば「四谷怪談」「番町皿屋敷」、、、と思い浮かぶと思いますが
、四谷怪談の主人公・お岩さんを祀る神社とお寺が、かつてお岩さんが暮らしていた
屋敷跡に道路を挟んで向かい合って建っています。
お岩さんの神社とお寺、この2つを紹介します。
(四谷怪談とは)
先ほど書いたようにお岩さんは江戸時代に、お江戸に実在した人物です。
一方、「四谷怪談」は、そのお岩さんが亡くなって200年くらいたった後の創作であり
人に披露する興行用のストーリーで、演出や脚本をくわえているため、
事実とは全く違う内容になったようです。
「四谷怪談」は歌舞伎や落語、その他色んなバージョンがありますが、
主なストーリーは、江戸時代初期に、四谷左門町に、田宮伊右衛門と妻のお岩さんが
住んでいました。実は伊右衛門は、婿養子でした。
しかしこの伊右衛門が、浮気をし他の娘と重婚し子供まで作ってしまいます。
その事を知ったお岩さんが幽霊になり、その呪いで、
伊右衛門の関係者が次々と命を落とします・・というものです。
(実際のお岩さんは良妻賢母)
お岩さんを祀るお寺は陽運寺、神社は田宮稲荷神社で 細い路地を挟んで向かい合う
形にあります。
この一帯は、江戸時代に幕府の御先手組同心・田宮家の武家屋敷があり、この田宮家初代・又左衛門の娘が、お岩さんでした。
ということから、お岩さんが「いいところの出のお嬢さん」と言うことが推測されます。
お岩さんは婿養子の伊右衛門とともに家を再興したことから、良妻賢母の目標となり人々の信仰を集めたようです。
(お岩さんを祀るお寺:陽運寺)
(お岩さんを祀る神社:田宮稲荷神社)
神社もお寺もすぐ近くにあります。
話のタネに 是非足を運びましょう。